ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

懐かしいワインも・・・・・

2015年12月09日 02時19分58秒 | ワインの事
たまには懐かしいワインを開けたりします。

ですので拙ブログの「今月のグラスワイン」に書いているワインは「おおよそこんな感じ」とかの書き方になり・・・・


あれは16年ほど前の1999年。

ポルトガル貿易振興庁のお招きでポルトとマデイラを訪問しました。

どこの産地でもそうですが「コレ!!!」っていうワインや人情に触れたワインは帰国後に使いたくなります。

そのうちの一つがドウロ地区(ポートワインの産地のこと)で造る赤ワイン「キンタ.ド.コット.グランデエスコリア」

そむりえ亭をオープンして間もなくグラスワインとして2ケース程を仕入れて使ったのですが、1本だけ取り置いていました。


すると昨日、同行した「超有名ソムリエのIさん」が来店するというので「じゃあ、開けようかな」となった訳です。

2001年ヴィンテージですので若い頃の力強さは薄れましたが柔らかく熟成しており、彼には一杯、その時に来ていたグループに残りをお出しして成仏です。

ちなみに勉強されている方には当たり前かもしれませんが、知らない人の為に・・・・

葡萄品種はトゥーリガナショナル種とティンタロリス種(スペインのテンプラニーヨのこと)です。

この地区、いやこの国の赤ワインは概して高品質でまだまだ価格が妥当なものが多いのではないかな、と思います。

テラスと呼ばれる段々畑仕立てでラガールという足踏みで葡萄をつぶすプール?様の槽が健在のワイナリーも少なくないと思います。

この「ドウロ」という地区名は川の名前から来ていてスペインから続く「デュエロ川」がポルトガルに入ってきて「ドウロ」と名前が変わるわけですね。

スペインのテンプラニーヨと同品種であるティンタロリスが使われますが単独ではなく複数種のブレンドですので印象は違います。
酸はスペインより控えめ、果実味はあり、意外なことに南にある産地の割にアルコールは過剰すぎません。

まだポルトガルワインに触れていない方にはお勧めしたいワインです。

考えてみれば日本はポルトガルとのお付き合いが長い国ですもんね!!!


あ、昨日の使用でそむりえ亭に在庫は無くなりました。

ごめんなさい(汗)

また使いたいとおもってますよ!!


            樋口誠