ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

ワインの消費量

2015年12月13日 02時29分19秒 | ワインの事
ワインの消費量は伸びています。

おそらく2015年の統計が出れば3.5リットル位になっているのかな、とも思います。

思い返せば私がソムリエを始めたころ=1987年の数値は成人一人当たり一年で0.7リットル程。

その前の成人した頃に至っては0.3リットル台。

1995年に「ポリフェノール」のキーワードと「田崎眞也さんが世界一」で1.2リットル。

そこからぐんぐん伸びだして1998年には2.5リットルまで高まります。

凄い勢いに感じました。


そこから階段の踊り場状態で2011年までは増えていませんでした。


それが3リットルを超えて・・・・・・


とは言えまだ大人が一年でボトル(750㏄)を4本と少し。

「ワインも認知された」とは言い難い数字です。

フランスやイタリアは減ってきたとはいえ日本の15倍くらいありますしね!!


いえいえ、ここは日本です。

ワインだけが伸びればいいとは思っていません。


でも「自分の生活を支える仕事」ですから頑張らねばならないんですね。


自分のしてきたことを振り返ると

1:グラスワインを当たり前のものにする

2:グラスワインで料理に合わせる

3:フランス一辺倒をやめる

4:大阪らしいサービスでテーブルに笑いを

位でしょうか?

いいえ、それも髪の毛の太さも貢献していないかもしれませんが・・・・



これからも「どうすれば良いのか?」を考えなければいけません。

しかし、若い人に言っておきたいのは「基礎技術」や「スピード」です。


「あそこのテーブルとこちらのカウンター」を同時に進行できる技術、スピード。

オーダーを受けてお出しするまで「待たせない」スピード。


だってビールや日本酒のほうが早く出せるんですから「ワインは遅いし面倒くさい」と思わせてはなりませんよね。

また家でワインを飲むのを嫌がった私の両親の理由は「コルクを開けるのが面倒」だったりします。

スクリューキャップが増えたとはいえ、まだまだです。

そういうところと「美味しい温度設定の方法」をお客様に伝授できればもう少し伸びるんだろうと思っています。


この30数年、飲食に携わって「長足の進歩」はないと肌で感じていますから、気長にやっていきたいですね!!


       樋口誠