ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

熟成の考察

2016年11月09日 02時31分26秒 | ワインの事
いつもの事ではありますが、そむりえ亭ではグラスワインで料理に合わせますので古いワインの登場は少なめです。

が、今回(昨日と今日)は以前使ったワインの端数を使って「お遊び」の試みをしながら「熟成の行方」を検証しています。


ホテル時代はバブルの時期にいたこともあって古い「グランヴァン」をポンポンと開けていましたので

グレートヴィンテージの1970年代以前のものの状態はだいたい頭の中にあります。

また、若いヴィンテージからの変遷についても80年台初頭位からのボルドー、ブルゴーニュ、カリフォルニアに関しては追いかけていましたし・・・・


しかし、以前にも書きましたが熟成の方向が違ってきたように思っています。


例えば最近のいい年といわれるヴィンテージは「若いうちから美味しく」「熟成すると酸化のニュアンスを持ちやすい」

むしろ小さな年といわれるヴィンテージが「綺麗な熟成をして」「若いうちは固く感じる」のです。


アルコールの上昇と酸の減少が原因なのかな?と思ったりしますが・・・・・


ちなみに昨日はボルドーとブルゴーニュの赤の90年代、ロワールとブルゴーニュの2006年以前のセットでお出ししましたが、2巡目に突入しましたので計8種を確認できました。

やはり暑く濃い年が酸化のニュアンスを持ち、涼しいといわれる年が生き生きしています。



つまり「子供の為に生まれ年のワインを買おう」という方などは「グレートヴィンテージじゃないからやめとこう」と思う必要がないんです、と言いたいんです。

昔はそうしたほうが良かったと思いますが、今の「涼しい年」は「昔のそこそこ暖かい年」、或いは栽培も醸造も進んで進化してるということなんでしょう。


今日も「小さな企画」でご予約を頂いていますが、まだ2人前位はご用意できます。

セットでなくてもばら売りもできますので「ちょい古のワインを‼」という方はお申し出ください。

但し2人前位、です。

無くなり次第終了です。



         樋口誠