ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭

料理にワインを
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 樋口誠

「えっ、その品種?」ってこと

2016年11月28日 02時04分40秒 | ワインの事
ワインの仕事をそれなりの年月していますと「そこの産地なのに、その品種?」

「えっ、ラベル上はアレだけれど・・・・」ということがあります。

その代表がブルゴーニュの白です。

シャルドネがメインの品種で、稀にアリゴテやソーヴィニヨンブランのラベルもある、と理解している人が大半かと思います。

しかし、「そこはシャルドネでしょ?」というところで違うこともあるんですね。

例えばピノブラン。

コート.ド.ニュイにエリアで造られる白に「まあまあ」あります。

そしてピノブーロ=ピノグリの事です。

私の経験ではペルナンヴェルジュレス村辺りの白で出くわします。

100パーセントの事もあったりシャルドネと混ざっていたり、です。


つまりピノブランもピノブーロも「ピノノワールの亜種やからエエやん」てなもんです。

通常、シャルドネで作られたものより早い熟成をします。


またチリのワインの躍進も素晴らしいものがありますが

「じゃあ、熟成したチリのメルロを探してみよう」となった場合、1996年以前のものの場合はメルロでないことがあるのです。

それまでは「今では有名な」カルムネール種がメルロと混同して植えられていたのですね。

この場合もメルロと混じっていることもありますし、単独の事もあったようです。

今となってはキチンと区別されていますが・・・・


勉強を始める時点では、ややこしい話ですので「基本」から始めれば良いと思いますが

「あれ、なんか感じが違うなぁ」と思ったら調べてみてください。

或いは長い経験の先輩や上司がいたら「質問攻め」にして引き出してみてください。

そういう「イレギュラー」が見つかるはずです。


お客様にはあまり関係のないことかもしれませんが、それを知ると「使い方が変わる」んですね。


面白い世界です。


今日28日、明日29日は連休を頂戴します。

どうぞご容赦くださいまし・・・



              樋口誠