「どこそこのワインの適温は何度位」
「あの産地の〇〇品種なら、良く冷やして」
「あの産地の〇〇品種なら、良く冷やして」
等と言います。
確かに適温は存在します。
しかし、その温度に調整することは難しいものです。
時折書いたり言ったりしていますが、ワインセラーの「設定温度はあてにならない」のですし、冷やしたり、上げたりも慣れが必要です。
また「そうでない温度」でも「別の顔」を見せることもあります。
例えば「燗」をして美味しいワインもあるのです。
私が気になるのは「このワインはまだ早すぎたね。開いていない」などとSNSで書かれていることです。
同じワインを飲んで「いやいや、今でも充分に美味しいのに」というケースが多いのですね。
恐らくセラーから出して時間を経ていない=冷たすぎる、とか合う料理と出会っていないのでは、と推察します。
「ピッタリの温度」なんて至難の業ですし、吞んでいるうちに温度は変わります。
ただ、少しの心掛けで「良い線」は行くと思います。
さて私が企画ものをする時には温度調節をしきりにしているのをご覧になった方もいらっしゃると思います。
「ちょっとええワイン」「ごっつええワイン」「ワインメーカーズディナー」などなど。(もちろん通常営業でもしていますが・・・)
上手く設定できていいれば「若くても美味しいやん」と言っていただけるはず。
お試しいただき、ご家庭でも役立てていただければと思います。
樋口誠