つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

病床  5

2010年12月28日 | 日記
わがきょうだいは、いくらか改善への道を上向きに方向修正し始めたようだ。
しかし、日々よくなるという状況ではなく少しよくなっては足踏みをし、時に後ずさりし、また、少しよくなるということの繰り返しで、根気との戦いだ。ある器具を使うようになったのだが、それの説明書に「身体障害者手帳がもらえます」とあった。医者からその手の説明はなかったので、気持ちが少し落ちてしまったようだ。でも、体力が落ち、歩くことも不自由な今、退院後病院に通うにしてもタクシーは欠かせないだろう。その援助をしてくれるのだからとてもありがたい制度だ。それは助けてもらおうよと話すと、いくらかふんぎれたようだ。

きょうだいの向かいのベッドの人と話をした。25年病気と闘っているそうだ。病院を出たり入ったり、病気と付き合うために東京に住むようになったという。気の遠くなるような時間をここで過ごしている。健康な私たちは時に何かを忘れてしまう。いつでもどこでも、生きるということに必死な人がいる。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする