このマンガは東京の娘の愛読書。
彼女は「はちみつとクローバー」の頃から羽海野チカさんのファンで、当初から本をそろえていた。それに付き合うように読ませてもらっている。繊細な人と人との心の糸が絡み合うさまを描いて、心を打つ作品を作り出す作家だと感じている。
この「3月のライオン」は将棋の世界を描いているため、末っ子も愛読書だ。そのため今回東京の娘が買ったものを借りて帰札した。いやあ、ひなちゃんが大変だ!林田先生ではないが「私がそのバカ教師に意見してやりたい!!」「遠慮することはない!学校に乗り込むんだ!!おねいちゃん!!!」といった心境で読んだ。それでもひなちゃんのために心を砕く周りの人間にエールを送っている。
本屋さんに行って将棋を扱ったコーナーに行くと手引書、棋譜、詰め将棋といった将棋の参考書のようなものがほとんどで、将棋の読み物というのは数がない。何度教わっても駒の動きを覚えることのできない私にとってこの状況は、これ以上将棋に関われないということで、あちこち探しては読み物として将棋が扱われている本を見つけては読んでいる。
だから、この「3月のライオン」は画期的なものだ。数年前に深夜ドラマで「ハチワンダイバー」があった、溝端淳平の主演作だ。末っ子がビデオに撮り繰り返し繰り返し観ていた。それくらい読み物がない。旦那曰く、将棋の読み物というのは将棋に精通していないと成立しないらしく、将棋に精通した魅力のある文章のかける人というのがなかなか出てこないというのが現状のようだ。先崎学さん、瀬川晶司さんは貴重な書き手、たくさんたくさん書いてほしい。それにもちろん、羽海野チカさん!
ああ、ひなちゃんも気になる。二階堂君も気になる。早く7巻が出ないかなあ・・・・・・。