姉のこと
婆が居なくなった生活がどういうものかは定かでない。
うちの子どもたちがどのようにサポートしてくれているか、それも定かでない。
先月の治療を体調が悪く、先延ばしせざるを得なかった姉。
当然だが腫瘍マーカーの数値が上がってしまい、なんとか体調をよくしなければと本人も周りも気をもんでいた。
前回の治療から二カ月経って、先週治療をすることができた。
だが、体の痛みがひどいので痛みをコントロールすることになった。
強い薬を使うので入院してくださいと言われ、今週半ば入院した。
早速薬が使われ、痛みによっては嘘のように消えてなくなったようだ。
まだ腰や背中と言ったところのものはあり、それは少し違う薬を加減しながら使ってみるということだ。
楽になってほしいと思う。反面、少々不安も感じている。
医者もそのことはわかっているようで、ご家族にも説明しましょうと言ってくれた。
とはいえ、今、姉の近くにいるのは大学生ばかり……とほほ。
行きたいと思ったが、先月まとめて休んだのでどうしようかと考えていたら、
旦那が 「学会があるから、そのついでに聞いてくるよ」 と言ってくれた。
来週、早めに上京してくれる。
私は姉の状況を受け止める役目を担っている。でも、どうしたって一人で抱えきれるものではない。
自分に支えてくれる家族や友人がいてくれてよかったと感じている。
そうでなければ、きっと耐えきれることはできない。