つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

かくれんぼができない子どもたち

2013年07月02日 | 本・・・

先月 この本を読んだ。

ふううーん?

わが子の様子をみていて思い当たる節がいくつもあった。

とても読書メーターのコメントでは書ききれずに、ためらっているうちに月をまたいでしまった。

今の子って“かくれんぼ”しないですって!

理由として考えられるものは、今時の子どもらしいものばかりで笑うに笑えないものばかり。

一番に挙げられていたものが、 一人で隠れていられない というもの。

いわく グループで隠れるのならいいのだそうな…見つかるときもみんなで見つかるのがいいらしい。

うーむむむ、それは・・・

ということで我が家の中学生に尋ねた。

「やったことあるのかなあ?」

授業というか大人が主導のものではあるけれど、

子どもだけで、遊びの中でというのは記憶にないという・・へえええええ?

さらに本には、“この指とまれ”もできないと書いてあったので、

末っ子に重ねて尋ねたら 「なにそれ?」

わが子たちの中、一番するすると友達を作ってきていると感じる次女に聞いてみた。

「“かくれんぼ”はよくしたけれど、“この指とまれ”って聞いたことあるけれどどうやってやるの?」

そおおおかあ~~~

考えてみれば“この指とまれ”というのは、とりあえず今は特別な遊びをしていないという状況の子どもが

10人くらいその場にいないとなりたたないものなあ・・・・・・・そんなことが今の時代にはちょっとないなあ。

指にとまられたら嫌な奴とも遊ばなくちゃいけないし、

人数が集められないと解散しなければならないけれど、そんなカッコ悪いこと耐えられそうにないよな・・・

でも、そうやって理詰めで“この指とまれ”を考えると、実に子どもにとっていい経験になるものなんだとわかる。

それは“かくれんぼ”でもそうで、

きっと昔からある集団遊びには、大人の社会の疑似経験ができる側面があるのかもしれない。

だとしたら、

そういう体験をあまりせずに育つ今の子どもたちは、どんな大人になるのだろうか。

子を持つ親として無責任かもしれないが、なって見なければわからない。

育ち、 教育は、 結果が出てやっとそうだったのかとわかるもので、

こうやればこう育つなんてわかりやすいものではない。

たった4人の子育てだが、それは身に染みてきた。

足りないものは別なもので補えばいいことで、

我が家の場合で言うと、もう成人に達している上の子どもたちや、まだ義務教育中の末っ子にしても、

もう自分たちでどうにかしなさいしか手がない。

親のせいとか、先生が悪いとか、時代のせいとか、環境が悪いとか

そんなこと言っている間に自分に足りないものをどうしたらよいかと考えたほうが、なんぼもよい!

反対にいえば、悪いことはみんな親のせいにして、自分の今ある資質を生かすべく最大の努力をしてほしい。

若い世代が笑って暮らす未来のために、切に切に願っている。

 

そんなこんなを考えさせられた一冊だった。

 

 

 

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6月の本

2013年07月02日 | 本・・・

2013年6月の読書メーター
読んだ本の数:15冊
読んだページ数:4551ページ
ナイス数:33ナイス

別冊 図書館戦争〈1〉別冊 図書館戦争〈1〉
読了日:6月29日 著者:有川 浩
オババの森の木登り探偵オババの森の木登り探偵
読了日:6月29日 著者:平野 肇
水銀虫水銀虫
読了日:6月28日 著者:朱川 湊人
強運の持ち主強運の持ち主
読了日:6月25日 著者:瀬尾 まいこ
ナイチンゲールの沈黙ナイチンゲールの沈黙
読了日:6月23日 著者:海堂 尊
ガリレオの苦悩ガリレオの苦悩
読了日:6月20日 著者:東野 圭吾
図書館革命図書館革命感想
子どもが学校図書からシリーズを順番に借りてきて、回し読みさせてもらった。箱庭をのぞいているようなと言ったら、この本のファンの方たちに叱られるだろうか。それとも、人形遊びがとてつもなく大きく広がったような…こうやって頭の中で自由に遊んだ記憶を呼び起された。そんなくすぐられるものがあって、一気に読み切った。映画は観ていないが、堂上教官に岡田准一というのはイメージ通りだと思う。文章を追いながら、彼の姿がちらついた。
読了日:6月19日 著者:有川 浩
八月からの手紙 (講談社文庫)八月からの手紙 (講談社文庫)
読了日:6月17日 著者:堂場 瞬一
図書館危機図書館危機
読了日:6月12日 著者:有川 浩
円周率を計算した男円周率を計算した男感想
目からうろこの時代小説だった。紙と墨と筆で円周率を計算する・・・想像しただけで、身震いが来た。西洋から入った数学を最初に吸収したのは和算を学んでいた人たちだったという。日本人、すごいや!と思った。
読了日:6月11日 著者:鳴海 風
「かくれんぼ」ができない子どもたち「かくれんぼ」ができない子どもたち
読了日:6月10日 著者:杉本 厚夫
写真集 ねこまんま―ねこはまんまが美しい写真集 ねこまんま―ねこはまんまが美しい
読了日:6月7日 著者:
温室デイズ温室デイズ感想
妙にリアリティを感じるのは、自分が“温室”の外にいて、これくらいであってほしいと期待しているからかもしれない・・・。さとり世代と呼ばれる今の子どもたち、そんな冠に振り回されることなく、のびのびやってほしい。
読了日:6月7日 著者:瀬尾 まいこ
アリアドネの弾丸アリアドネの弾丸
読了日:6月6日 著者:海堂 尊
グラビアの夜グラビアの夜
読了日:6月2日 著者:林 真理子

読書メーター

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