つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

猫の話

2014年07月14日 | 世の中で起こったこと

たまたまネットで知り合った人がいる。

知り合ったというのは、ちょっと違う。私が彼女のブログにコメントを残したら、お返事が来て、

それからなんとなくやり取りがある。

彼女は、犬や猫の保護活動をしている。とてもとても忙しくしている。

是非はともかくとして、命を全うさせようと奮闘している人だ。

 

その彼女から近頃おきた大事件を聞いた。

お年寄りが多頭飼いしている猫が増えすぎて、近隣に迷惑をかけるようになり強制退去命令がでたため、

このままでは殺処分になってしまうのでボランティアグループが動いた。

当初の連絡では20匹ということだったのが行ってみたら、いるわいるわ全部で80匹。

一つの団体では引き受けられる数ではないため、急きょあちこちの保護団体、グループ、

個人ボランティアに連絡が回ったようだ。

健康な仔であれば里親を探すことも可能だろうが、そういう状況にいたため、

状況の悪い仔がかなりの数いたという。

 

飼い主の女性は、年金生活者。

ご主人が生きておられたときは二人分の年金が入り、猫の面倒もしっかりと見ていたようだが、

亡くなって年金も減り、とても猫の不妊手術までは手が回らずあれよあれよと増えていったらしい。

「餌代だけで大変だった」 ということ。

だが、80匹の猫のために集まった“若い”有志たちは、複雑な思いだったようだ。

猫を保護するためのケージ、搬送するための車、水やエサも必要になり、

車を出せばガソリン代がかかり、場所によっては高速代も必要になる。

猫たちが暑さにまいっているから、車のクーラーをガンガンにかけ、

とりあえず動物病院にかかるのだが、検査代や治療費もかかる。

これがほとんど持ち出しになるらしい。

まだ二十代の彼女が言うのです。

猫のためだからいいのですが…、私は自分のときにはもらえないであろう年金を今の受給者のために支払いながら

自分で稼いだ給料でガソリン代を払って、年金受給者である飼い主さんを搬送しているんです」

罵倒したかっただろう・・・・。

 

猫や犬に不妊治療を施すことに賛否両論があるのは理解できる。

大きな地球という単位で見たときに、どうなんだろうと思う。

思うが、80匹のネコのうち重大な病気を発症しているものがかなりの数いたと聞くと、

その猫の飼い方には間違いがあったと、はっきり言える。

私も子どもが巣立ったら、そういう不遇な犬か猫をもらって一緒に暮らそうと旦那と話をしていた。

だが、そういう会のHPを観ていて、現実は厳しいとわかった。

私たち夫婦はもう年齢が高すぎて、次世代の保証人なしでは貰い受けることができないのだ。

(その団体によりますが、55歳以上、60歳以上は・・という項目があるものがあります)

年を取るということはそういうことで、若い時と同じ気分でやってはいけないのだと、

己を戒めている。

 

80匹のネコちゃんたちは、血液検査を受け、病気の有無を確認し、不妊治療を受け、

里親探しが始まっているそうです。

穏やかな暮らしを手に入れる猫ちゃんが、たくさんいますように・・・

そればかりを祈っている。

 

 

 


 

コメント (2)
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