つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

笑っちゃう・・・けれど、

2015年05月19日 | 子育て

長男が研究職の入り口にしがみついている。

先日、久しぶりに電話があった。

 頑張っているようだ。

とにかく「暮らす」ことに構わないで来た子どもだけに、

電話の冒頭に私が聞いたのは

「掃除した?」

「トイレやお風呂もするのよ!」

「ご飯食べてる?」

「野菜食べなきゃだめなのよ」

「洗濯している?汚いパンツはいていたらダメよ」

「クーラー一晩中つけないのよ!」

の連打だった。

 とにかく身の回りに構わない子なので、

「部屋の片づけしてくれる女の子いないの?」というのが、ここしばらくの私の最後の質問。

いつまでも年老いた母親がぶつぶつと掃除をしているのも気持ちのいい風景ではない・・・と思っている。

 

息子は気象関係の研究室に行ったので、今流行の気象予報士のお姉さん方で奇特な人はいないのか?

と思いついて聞いてみた。

そうしたら思い出したように笑い出した。

「この間学会があってね。

それには何人か予報士のお姉さんたちが来ていたんだけれど、

前はそんなことなかったんだけれどさあ・・・

今度ここに入りましたって挨拶したら、

あとでそのお姉さんたちがメアドや電話番号の交換してほしいって…さ」

 

前の大学は国立大学だが、そういう意味でのブランド力は小さかったようだ。

それは受験生にも言えるらしく、少し学力がつくとほかの大学に志望を替えてしまうようだとよく聞く。

言われていることが「早稲田慶応のすべり止め」というなんとも情けない位置づけの学校なのだが、

私はそののんびりとした真面目な校風が嫌でなかった。

ま、それとは別の意味での格付けもあまり高くないということで、

それが片端とはいえ一流銘柄に食い込んでしまったようで、

息子はなあんにも変わらないのに、親としては複雑な心境に陥った。

ま、世の中そういうもんだよな!

 

「あんた天狗になるんじゃないよ」

心配が口に出た。

「わかってるよ!僕なんか周りのおかげでここまでこれたんだもの。

自分の力なんかじゃない」

息子の口から吐き出すように出た言葉にとりあえず安心した。

どんなに恵まれているか、

どんなに感謝を重ねなければならない自分なのか、

とにかく、とにかく謙虚であってほしいと、

親バカは心から願います。

そして、

自由にのびやかに己の興味の尽きることのないように、研究に打ち込んでほしいと

いつでも応援しています。

 

 

 

コメント (2)
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