今年に入ってから歯医者に通っている。
手入れが悪く、一度始まると時間がかかる私の歯。
今回も口を開けた途端に
「上の奥のこれは、いずれ抜くことになります」と言われていた。
私の東京往復を加味して予定を決めて、念のためと動かないように固定してくれた。
2週間治療を休み、戻ってすぐ診てもらい、
「次、抜きましょう」と言われて帰った翌日の朝。
何がどうしたのか腫れて口も開けにくい。
様子をみて食事をしてみようとしたが、どうしたってかむことができない。
しぶしぶ電話をかけて、次回までの応急処置をお願いした。
ところが
「何があったんでしょうねえ?」と先生が様子の様変わりに驚いた。
どうやら一晩寝ている間によほどひどく歯ぎしりしたようで、歯が傾いてしまったようだ。
「これは応急処置の範囲を超えているので、抜いてしまいましょう」と、突然の処置になった。
長旅の直後で体調が悪いことを予想して、本当は化のう止めを前の日から飲んでくれと言われていたのだが、
緊急なことでその場で一錠服薬した。
麻酔がたまらなく上手な先生なので、ちくっと三回ほどでなあんにも感じない間に無事に抜歯された。
綿をかみしめながら、しばらくの注意事項を聞き、帰路に就いたのだが、
驚いたことに麻酔が覚めるころに気分が悪くなった。
もらった痛みどめを飲み、しばらく横になったら大分によくなったが、
自分の体力気力の衰えが、自分が考えているよりももう少しあるという事を感じた。
気を付けてやろう!そう思える出来事だった。
それともう一つ、歯医者さんにはあまり間を開けずに通うというのが正しいあり方のようです。