新社会人となった次女が「もおう疲れたああ」と言いながら電話をしてきた。
なんとか一週間を乗り切ったようだ。
その娘が学生時代JR駅前のコンビニでバイトをしていた。
数々の面白話を聞かせてくれたのだが、
中でも、なあるほど、そうだよなあと思った話を一つ。
店はいつでも人手が足りなくて、いつでもバイト募集をしている。
4年間同じ店で働き続けた娘は最後には一番長くなっていて、
新しい人が入ると一緒に入るようにシフトを組まれるようになったらしい。
高校生や年配の人、いろいろな人が通り過ぎたようだが、
外国から来ている人もたくさんいたという。
中国、韓国、タイ、オーストラリア、カナダ・・・
それぞれの国の特徴があり、面白かったらしい。
その中で言われたことで娘もその通りだと思ったことがあり、私もそう思うのよと教えてくれた。
カナダ人の男の人と一緒に仕事をしたときのことだそうだ。
日本語の微妙なニュアンスに苦労していたようだが、彼は
わからない言葉やニュアンスはわかったふりをせずに聞いてくれるので、
それはそれでやりやすかったようです。
その時に 「日本の人、おかしいです」 と言い出したそうです。
レジに品物を持ってきて会計をするときに、
「急いでいるから早くやって」と言われることがあるそうだ。
これはあるあると、日本人なら頷く光景だと思う。
娘が言うのも
「日本の人はさ、朝忙しい時でもコンビニにちょっと寄るでしょう?
コンビニってそういうときに便利なようにできているし・・・」
ところが、そのカナダ人の言う理屈はこうだった。
「急いでいるのなら、店なんかよらずにまっすぐ行けばいい。
なんで寄り道するの?」
そうだよなあ…時間が無いのなら、まっすぐ行けばいいのに、
寸暇を惜しんで買い物するのは、・・・それはやっぱり国民性なんだろうなあ?
そーだよなあ・・・用意周到怠りなく というところなのだろうかな?
うん、でもなんか、そんなに生き急がなくてもいいようにも感じます。
国が違えば、考え方も感じ方も違ってくる。
違うありようがあるというのがわかるのは素晴らしいことだとおもう。
若い感性の鋭いときに、たくさんたくさん経験をするといい。
カナダ人のその彼は、娘が辞めた後もバイトを続けているそうだ。
頓珍漢な間違いはあるが、ハッとすることをいう事があって面白かったようだ。
いい経験をさせてもらった。