つれづれおもふ

思えば遠くに来たもんだ~ぼつぼつ語る日々の出来事

思いもかけない  訃報

2019年12月20日 | 日記

12月に入り上京し、

今後の自分の歩む道を考えながら、精一杯遊びまわっている

遊びながら、考えが少しずつ固まってくるような…

そんな感じがしている

 

昨日も、日比谷文化図書館で開かれたトークショーに出かけ、

充実した気分で帰宅したところ、

思いもかけない訃報が届いていた

 

 

私が札幌で暮らすようになったのは平成元年

旦那の両親と同居の古い家

当然だが、だあれも知り合いはいない

釧路に親戚がいたが、札幌と釧路、

なんかの広告ではないが東京・名古屋くらいの距離がある

頼りは旦那ただ一人

その中で初めてできた友人は通った銭湯で出会った

私よりも少し姉さんの彼女は、

うちの長男と同い年の男の子と銭湯に来ていた

生粋の裸の付き合い、幼馴染です

赤ん坊を連れての銭湯の入り方を彼女の様子を見て覚えた

以来ずっと家族ぐるみでお付き合いしてもらってきた

お父さんは腕のいい建具師で、鉄道とカメラが趣味

同じ幼稚園、同じ小学校、同じ中学校に通った我が子たちは、

運動会や学習発表会のたびにお父さんが追いかけてくれて、

たくさんのナイスショットの写真をいただいた

末っ子の誕生日の時にそのお父さんにおねだりをした

駒台を作ってもらえないか  と、

将棋盤は古くて真っ黒だが足つきのものが家にあった

駒は将棋を初めてから、サンタさんがいいものを持ってきてくれたことがある

時間はいくらかかってもいい、形もお任せする

そんなに高い手間賃は払えないけれど、請求してほしい

半年くらい待っただろうか、待たせたからお金はいらいないと頑固に言われた

・・・・・

 

その、お父さんが亡くなったそうだ

以前から体調が思わしくなく、

病院を変えて病名がついた時は余命が2か月だったという

誰にも知らせなくていい

そういうお父さんの意志を家族は守った

 

ああ、涙が出てくる

きちんとお話ししたことあっただろうか?

いつも静かにお母さんの後ろにいた

頑固で、でもお母さんも頑固で、

夫婦喧嘩をしたときは2か月以上もまともに口をきかなかったはず、

一人っ子の息子が大学進学で家を離れ、

二人だけになったとき、連れ立って散歩をよくしていると聞いたっけ、

泣けてくるよ

 

順番はある

順番はあるけれど、寂しい

 

しんどかったですね、つらかったですね、

ご苦労されました

いつか、みんなでまた会いましょう

その時にいっぱいお話ができるように、いつまでもいつまでも、

彼女とは友達でいます

 

合掌

 

 

 

 

 

コメント (2)
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