図書館勤務が終わった
楽しかったな…やったことは、本を棚に返すこと、資料の発送準備、リサイクル本のICタグの取り外し、
用意されたものを言われた通りにやるだけ…役に立っているのかどうか???
助かってますとは言ってもらえたが、やれる仕事をねん出してもらっているようなところもあり、
少し心苦しい…仕事が無ければ帰ってもいいのだが、お役所仕事はそうも言えないところがあるようだ
あと10分、15分のところで、書架の整理整頓をしながら、自分の興味ある本をチェックしていた
幸せだなあ…私は、背表紙を観ているだけで心がおちつくんだ
館内には、来館者がいないことを幸いにいろいろなものが広げられている
平常ならば、貸出業務や返本作業の合間にやっているんだよなあと、
その広げ方ぶりに、結構いろいろなことやっているんだと感心した
その広げられた図書の箱に「曝書」とメモが貼られたものがあった
「曝書」????
読めなかった…昼休み、グーグル先生に聞いてみた
「ばくしょ」で本を虫干しすることをいうそうだ
思わず、出久根達郎の「御書物同心日記」を思った
あの本には虫干しのほかにも
紙魚に食われぼろぼろになった書物を丹念につくろう係りや、
火のけを使えない文庫での侍の暖の取り方など、
面白い描写が満載で、楽しめたなあ…などなど考えていたら、
「どうかしましたか?」と職員さんに声をかけられた
「字が読めなくて…」と答えたら、
今は虫干しはすることはなくなったそうですが、書架整理全般のことを曝書するというそうです
このお仕事1年契約…1年でもご縁があった幸運をうれしく思っている
さて、来月は札幌に帰るつもりでいたので、シフトの後半を受け持っているので、
次に行くのは本当にひと月後、教わったことを忘れないようにメモしておかなくては、
それでも忘れてしまうんだろうなあ…あきれられずに頑張るぞ!!
緊急事態宣言を受けて東京都の図書館は閉館が決まった
ああ、楽しみにしていたのになあ…きっと仕事休みになるんだろうなあと思っていたら、
シルバー人材センターから連絡があり、
閉館は始まっているが、大きな組織なので完全に止まるまで時間がかかる
職員の出勤制限もあり、返本作業が…この場合、戻ってきた本を実際に棚に返す作業です
まだあるので、昼間のシフトについては稼働したいという説明で、いよいよ図書館の補助業務に通いだした
これでも通常の半分以下なんですよ…という本の山が図書館内部に積まれていて、私はうきうきした
私ねえ、背表紙みているだけで癒されちゃうみたいなんです
職員さんがコンピューターで返本チェックをした本、そのラベルを読み解き、その本の居場所に戻す
ただそれだけです…それだけですが、楽しい!!
今日、やってほしいと言われた本は団体貸し出しで戻ってきた本
学校や幼稚園など、まとめて貸し借りをしている相手からの返本
これは何冊も書架にあるものが多く、なるべくまとめてくださいと言われた
ぐちゃぐちゃと並んだ中から同じ背表紙を見つけたときの、あの快感たらない
やったね!!みたいな爽快感がある
児童書は大きくて重い、滑るから、なかなか大仕事
でも、面白い
閉館しているから職員さんたち以外誰もいないから、書架の中をぐるぐるといることができる
「ちょっと待っていてください」と、まだ慣れない私は仕事をもらわないとできないから、
その時にそっと棚の本を取り出す
たまらない瞬間だ
好きだなあ…
面倒くさいと感じる日がくるかな?
でも、体力があるうちはやり続けたい仕事だ…しかしコロナ、コロナがなければ、
私が戻した本が人の目に留まり、貸し出されて誰かが読む、夢のようなことだな、
どの本も目に留まるように棚に並べたいと思った
ゆっくりでもいい、そんなことが普通にできる日がくるのを楽しみにしている