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「シンデレラマン」ラッセル・クロウの本気

2005-10-01 00:49:08 | 大作映画ハリウッド系
「シンデレラマン」★★★★
ラッセル・クロウ、レニー・ゼルウィガー主演

アメリカが体験した
大恐慌時代。
財産の全てを失い、失業率が高く
食べられない現実に市民が
うつむいて過ごしていた頃、
夢を掴んだ男がいた。

この飽食の時代に
物が食べられない状況という
実感は薄い。
画面でどんなに見せられようと
もうひとつ真に迫って来ないのだ。

しかしラストの最強のチャンプとの
リングの死闘は凄まじかった。

「死ぬぞ、これは」と思わせる
圧倒的な破壊力を見せるパンチが
主人公の顔を歪めると
見ているほうも痛い顔になる。

何度も熱くこみ上げるものがあった。
こんなに力を尽くして何かに取り組んだことは
あっただろうか。

こんなに強烈に欲しいものが
自分にあるだろうか等々
これは生き方の問題なのだ。

時代背景を映し
せっぱつまった男の心情を描き
迫力のリング上のシーンと
文句の無い舞台に
ラッセル・クロウとレニー・ゼルウィガーと
全てが完璧に揃った映画。

なのにもうひとつ胸に迫らないのは
何故だろうか。

全身を貫く程の感動が湧いてこないのは
どうも主人公の考えが
いまひとつこちらに伝わらず
それが映画の中に深く入り込めなく
させているようだ。

言葉よりも闘う行為で
主人公の気持ちを語らせたのだろうが
胸の中の激しい動きがリングの動きほど
表されず、それがあと一歩映画から
距離を置くことになったようだ。

しかし間違いない感動作、迷うなら見て損ナシ!

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