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読書と旅行と柴犬のブログ
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「国際テロ」失敗ないが、高揚感ナシ

2005-10-13 07:40:37 | 読書の時間
「国際テロ」★★★
トム・クランシー著

厚い上下巻の文庫である、
しかしトム・クランシー程の
ビッグネームになると
あまり躊躇なく手にすることができる。

いわゆる「捨て」が少ないからだ。
こんだけ厚い本を読み始めて
時に味わう「失敗だった」という無念な
あの感じ。

文の中に散りばめられた
作者の国際情勢分析や
ホワイトハウスの事等々、
たくさんのキーワードに
すぐに物語の中に入っていくことができる。

今回はジャック・ライアンが主役ではなく
彼のジュニアとその親戚の双子の兄弟が
活躍する。

アメリカの中規模の都市で
武装した集団による
民間人を標的にした同時多発テロが発生。
それに力を貸した人物を特定し
法から外れて暗殺する。

様々な情報収集のテクニックなどに
臨場感をもって読める。
また主人公の考えが揺らぐ部分など
興味深い部分も。

ただ残念なのが「国際テロ」という
大見出しほど、本の中で語られる
テロの部分が弱いこと、
もう実際に起こったテロの方が
人間が起こすテロとして想像するものを
遥かに超えてしまっているかだら。

今後はジュニアの活躍となっていくのだろうが、
まだまだどんなに厚くても買って読みたいシリーズ。

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