soramove

読書と旅行と柴犬のブログ
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「長江哀歌」大河は流れる、人は変わっていくのか

2007-09-26 22:20:04 | 韓国映画・アジア映画
「長江哀歌」★★★☆
チャオ・タオ 、 ハン・サンミン 主演
ジャ・ジャンクー監督、2006年、中国




この映画はイメージする中国映画の叙情的なものや
人間の心情を丁寧に描いた映画とは違い
見るものに明確な「何か」は呈示しない。
受身でみると期待を裏切られることになる。


三峡ダムの建設のため、水没していく運命にある町、
奉節にやってくる男と女

2人は長く会っていない人に会いに
この町に来て、変わりゆく町や自然の中で
沢山の人と出会い、すれ違い
そして去っていく。

100万人の生活を一変させる巨大プロジェクト
そしてそこでは町の建物をハンマーで壊す
夥しい労働者が、一日過酷な労働に従事し、
水没の町にしがみつくように
これまでの生活を続ける人々もいる。

流れているのかさえ曖昧な川
人間はその川沿いに町を造り、
今度はダムの為に町を壊している。

人の生活は大きく変わるが
本当に変わるものはなんだろうか、
そして果たして何かが変わったのだろうか。

ゆったりと流れる川面に
手にした石を放り投げる、
ポチャンと小さな音を立て川面を揺らすが
後には何も無かったように波紋も残さない

人はやって来て、去っていく
その繰り返し
川はそこに在り、いつまでもその姿を残している。

人はそれでも自分の存在を知らせたいのだ、
誰かに自分はここにいると教えたいのだ。
探していたものが見つかっても
寄り添うことが出来てなくも
そいれでも探して、側にいたいと知らせたいのだ。

★100点満点で70点くらい、
レンタルまで待ってもいいけど、気になるなら
劇場で★

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わざとなのか、映像が古く感じたのは
演出上の配慮なのか、それがどこか懐かしい印象を受けた。

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