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読書と旅行と柴犬のブログ
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ヤプログから引っ越してきました。

「愛するときに話すこと」優しい冬の陽のような映画、ハン・ソッキュの魅力

2007-09-18 00:23:07 | 韓国映画・アジア映画
「愛するときに話すこと」★★★
ハン・ソッキュ、キム・ジス 主演
ビョン・スンウク監督、韓国、2006年、116分



韓国映画が日本に頻繁に登場する以前、
「八月のクリスマス」でハン・ソッキュを知った。

この映画では引退したシム・ウナと共演
恋とも呼べない気持ちと、
生きることについて淡々と描いた秀作だった。


そして先日見た「手紙」の翌年、
「シュリ」が登場、韓国映画が大きく変化した。
ハン・ソッキュがそれまでの優しいイメージを一新した
野心作だった。

その後も作品には出ているが、
いまひとつ恵まれていない。
「二重スパイ」での熱演も、内容の過剰さもあり
観客にもあまり受け入れられなかったようだ。


さてこの作品、地味なテーマで
見ていて楽しくなるようなシーンも少ない。
薬局をひとりで切り盛りする主人公、
知的障害を持つ兄の面倒をみながら、
そこにやってくる人との交流を描いている。


恋も始まりかけるが、
この恋がうまく行くのかどうなのか
なんだか分からない。

簡単に恋に落ちてただ幸せになればいいと
言うほど、いろいろと単純じゃないからだ。

かなり難しいテーマに取り組んだ作品で
出来はもうひとつ。

けれどどうなるのが一番いい事なのかは
見る人によってさまざまだろうな。

レンタルで十分でした。

★100点満点で60点くらいか★

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「スカーレットレター」で共演者が自殺するという
マイナスイメージを拭い切れていないハン・ソッキュはまだこれから厳しそうだ。
「シュリ」で共演したソン・ガンホが割りといい作品に恵めれているのと比べると、ちょっとさみしい

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「恋とスフレと娘とわたし」軽妙なコメディを楽しめる

2007-09-16 01:09:31 | ミニシアター系映画
「恋とスフレと娘とわたし」★★★
ダイアン・キートン主演
マイケル・レーマン監督、2007年、アメリカ(107分)



二人の娘を嫁がせて
残るはあとひとり、
末娘の行く末が心配でたまらない母親が
ネットで恋人を募集した。

ここから始まるドタバタコメディーは
ハリウッドの得意分野。

適度に優雅な生活で
出てくる物は、安めでなくちょっとだけ
高めなもの、これなら見に行く観客も
少し手を伸ばせば届きそう。

恋の行方を気にしつつ
なんとラストには母親にも恋の予感と、
出来過ぎだけど、
お約束なので、やっぱりねと感じるくらい。

こういう映画は見なければ
見なくても特に損失は感じない、
見逃したくないだとか、
そんな気持ちにはならないが、
例えば重いテーマの映画を見た後なんかには、
バランスをとるのにも最適。


バカバカしさに笑って、
人の心の優しさにちょっと感動して
にぎやかなラストでいい気分で映画館を後にできる。

期待してなかには一年も待つような大作が
好きだけれど、レンタルでもこの映画のもつものは
損なわれないが、やはり劇場で見るから、
幸せな気分になるのだろうな。

★100点満点で65点

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「赤ちゃんはトップレディがお好き」という映画で
インテリっぽいけど、笑わせてくれる、
そんな雰囲気をいつまでも持ってるのだなと再確認

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「厨房で逢いましょう」タイトルほどオシャレじゃないけど面白い

2007-09-15 00:18:45 | ミニシアター系映画
「厨房で逢いましょう」★★★☆
ヨーゼフ・オステンドルフ、シャルロット・ロシュ主演
ミヒャエル・ホーフマン監督、2006年、スイス ドイツ



タイトルだけを見ると
洒落たレストランの厨房で
何か良いことが起こりそう。

でも最初からそんな話じゃないと
分かってしまう。

主人公は体重が100キロ以上ある体を
よっこらしょと動かしながら
鍋に材料や調味料をどんどん
放り込んでいく、一見これで魔法のように
美味しい料理ができそうだとは
とても思えない、グロテスクでさえある描写が
続くので、この後何が起こるのか
楽しみになる。

恋なんて始まりそうもないと見えても、
やはり恋というか友情というか
一人の女性との関係が始まる。

ハリウッド映画ならこんな風には
描かないだろうな、
二人は、この関係で幸せなのか
きっとその辺りまで描かなくては観客も
納得出来ない、でもこの映画は
これで良いんだろうなと感じた。

主人公はもちろん思いを寄せる人が
自分の料理で笑顔になるところを見たいだろう、
でも彼の目指すのはそれとは別に
究極の美味しい料理でもあるのだ。

あまり幸せな展開じゃないのに、
なんだかこれで良いと感じてしまう。

人の幸せは他人には分からない、
誰かと触れ合うよりも
食材と調味料で魅惑的な料理が誕生するなら
そこにも幸せはきっとあるのだ。

★100点満点で75点
かなり食欲をそそられる映画だった、ごちそうさま★

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「マーサの幸せレシピ」もハリウッドでリメイク
されたが、この映画はないだろうな。
あるとしたら主役は全然イメージの違う人になりそう

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最新国内映画興行成績9/9週末 やっぱりブッチギリ「HERO 」首位初登場

2007-09-12 07:49:25 | 大作映画ハリウッド系
最新国内映画興行成績9/9週末 やっぱりブッチギリ「HERO 」首位初登場



 1 「HERO 」
木村拓哉主演作が邦画の最大規模のスクリーン数で公開、
週末2日間で10億円を越える成績で、
予想では100億に届くのではという声も。

観客の7割が女性ということで、ドラマの固定ファンを
しっかり劇場へ運んでいるようだ。


 2 「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:序 」
予想以上の出足で先週は初登場首位だったが
2日間で2億8千万円だったのに対し
今週の「HERO 」は10億と格の違いを見せ付けたが
それでも「ヱヴァンゲリヲン」は今週も上映劇場は少ないながら
大健闘。





 3 「Life 天国で君に逢えたら 」
上位で粘りを見せている作品、最終的には15億円あたりが
目安となりそう。

 4 「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 」
目標の大台100億まであと少し、
期待したほどの盛り上がりはなかったが
それでもこの成績は立派。

 5 「釣りバカ日誌18 」
 6 「オーシャンズ13 」
30億目前、一応の役目は果たせた。

 7 「トランスフォーマー 」
日本ではもう少し期待されたが最終的には40億あたりか。
観客層が限られて広がりを見せていないのが
もうひとつの要因か。

 8 「レミーのおいしいレストラン 」
 9 「ラッシュアワー3 」
ジャッキー!まだ5億円を越えたあたり、
もう少し上乗せが欲しかった、次のジェット・リーとの共演が
楽しみだ。

10 「劇場版ポケットモンスター 」

夏の大作が一息ついたところで公開された「HERO」が
すごいダッシュを見せた。
まだ見てないが、劇場の熱気を感じたい。

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興行成績と映画の内容は比例はしない、
それでも気になる。

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「ショートバス」自由に生きることが実は難しいのだ

2007-09-11 00:09:07 | ミニシアター系映画
「ショートバス」★★★☆
リー・スックイン 、ポール・ドーソン 、PJ・デボーイ 、ジャスティン・ボンド主演
ジョン・キャメロン・ミッチェル 監督、101分、アメリカ



恋愛カウンセラーと
ゲイのカップルを中心に
性と心の内面を描いた作品。

心に重いなにかを抱えた人間が集まる
「ショートバス」というサロンでは
「アイズ・ワイド・シャット」でも
描かれたような
日常とは掛け離れた「性」の世界が登場する。

人は自分の心を偽って生きてるのだろうか、
それとも演じているのだろうか、
そこに作為的な意志があるかどうかだが、
多かれ少なかれ、
自分自身を演じているのだろう。

こう見られたい自分、
こうありたい自分、
そして現実とうまく折り合えない自分。

単純に生きるには
世の中は複雑すぎるのだ。

何もかもなんらかの解決が
かならずあるものでもない、
どこか中途半端なまま
それでも日々は過ぎ、結論めいたものが
欲しくなる時がある。

そんなとき、前を向いて笑えるのか、
それとも偽った自分に居心地の悪さを感じるのか、
それはその時になってみなければ
分からないのだろうな。

映画は何か解決策を提示するものでもなく、
その点では曖昧さが残るが、
もともとそんなものなのだ。

ラストの登場人物達の
満ち足りた表情が見れただけで
幸せなことなのだ。

好きになれる人より、
拒絶反応を起こす人も多そうな映画だけど、
この多様性とそれを気軽に見ることが出来ることが
一番嬉しいことかもしれない。

この映画が大ヒットして
各回満席というのは怖いけれど、
気になるなら見ても悪くない、
それでも刺激的な作品だ。

★100点満点で75点、
好き嫌いが分かれる作品だ★


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あんなサロンがあるなら行って見たいと
誰かのコメントで見たが、
行くなら参加の方向で行かないと入るべきじゃない

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