駿台コロンバス校です。
よく保護者の方から、「どうすれば国語力が伸びますか?やっぱり読書でしょうか?」という質問を受けます。
国語の問題文は物語・随筆などの文学的文章、論説や評論などの説明的文章に大別されます。趣味の読書はどちらかというと前者寄りです。また、読書ではどう感じても自由ですが、国語の問題を解くには客観的な視点が必要です。
ですので、読書すればそれが国語力アップに直接つながるわけではありません。
むしろ、活字以外のメディアから日本語および日本的なものについて、様々なイメージをつかむことの方がまずは重要だと思います。
よくまとまったニュース番組やドキュメント番組では重要な語彙が音声として入ってきますし、効率よく情報を摂取したり、考え方や意見を吸収することができます。
良質な日本のドラマでは役者の表情やストーリーの展開から、心理描写の推移を読み取ることができます。映像を通じて日本の風景や情緒も感じられるでしょう。
活字ではなく漫画を読むことも、本に対する抵抗感を減らす意味では非常にお薦めできます。手塚治虫の作品など、壮大なテーマを持った文学的なものもたくさんあります。
日本で育つと、それが環境として自然にあるので特に意識せず、そういったものを経て成長します。読書習慣のある人も、いきなり活字の本を読み出したわけではないはずです。
ただ、海外にいるとそうした日本にいると当たり前な経験がすっぽり抜けてしまっている可能性があります。
その環境をなるべく整えてあげることが、家庭でできる大事な工夫ではないかと思います。
駿台コロンバス校 D・A