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酸素はなぜ酸素?

2021年10月29日 | 【海外校 アメリカ地区】

こんにちは、駿台ミシガンです。

今回は酸素の話です。

みなさん、酸素はなぜ酸素と呼ばれているか、ご存じですか?

「そんなの、酸の素(もと)だからに決まってるじゃないか!」という答えが返ってきそうですね。英語で酸素を表す単語はoxygenですが、これはoxy(acid=酸)+gen(gene=もと、生み出す)から来ています。酸素という言葉はこのoxygenの直訳なんです。

酸というのは、硫酸(H2SO4)とか硝酸(HNO3)とか酢酸(CH3COOH)などのことですから、一見すると、確かに酸素(O)が酸のもとになっていそうに見えます。しかし、塩酸(HCl)には酸素はありませんねえ。

そうなんです。実は、この酸素という名前、多くの酸に酸素が含まれているから、「これが酸のもとだろう」という誤解によって生まれたもので、実は酸のもとになるのは水素(H)の方なんですよね。でも、名前が定着してしまったので、そのままになっています。

理科で用語を覚えるときには、その意味を考えると理解の助けになることが多いのですが、こんなにも身近な酸素が、実はちょっとしたフェイントをかけているわけなんです。

駿台ミシガン国際学院(HO)

 


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