実は🐔鳥インフルも世界的に流行中───日本は世界４番目の「蔓延国」なのに、この危機感の薄さは何なの❔

コロナ禍の感染レベルとは違い、日本は鳥インフル・ウイルスの拡がりを抑えられず「危機的状況」に置かれた国だ。

TOP画像でグラフ化したように、最悪なのはドイツ。次にインド。その次の「第３先頭集団」のなかに居る「カンペキ蔓延国」である。当然、これまでに何百万羽が殺処分されてきた。

が、コロナに比べ、世間の関心は（養鶏農家を除けば）たいへん低いように思われる。

補註：表記「養鶏場」は食肉用の鳥全般の飼育場を指す（ガチョウや七面鳥などの畜舎を含む）。

言っても「自分が罹(かか)る恐れがないんだから、心配の程度が下がって当然だろ」と言われるかも。

しかし、ここまで流行してくるとコトは「鶏卵や鶏肉の値段」にまで跳ね返ってくる。（ただでさえコロナで厳冬状態の）飲食店や外食チェーンの採算を悪化させ、卵を原材料とするフード製品の値上げ懸念を深める。何より、コロナ終息に向け集中させたい公共の防疫リソース（＝ヒト・装備・カネ・時間）が鳥インフル対策にも並行して割かれてしまう。まさに「泣きっ面にハチ」「踏んだり蹴ったり」の状況を生んでる。

つまり、最終的にはヒトの安全と安心にまで関わる「脅威」であることに違いないのだ。ところが現時点、たぶん過渡期の今は「ちぐはぐな状況」が現出してて、戸惑うことも。

コロナ禍に苦しむ一方、鳥インフル・パンデミックで特需に沸くのが、南米の農畜産王国ブラジルだ。これまでの鶏肉の輸出先トップは中東サウジアラビアだったが、中国からの買い付けが増え、昨年末には得意客トップに躍り出た。おそらく、鳥インフル拡大のリスクを踏んだ食材業者（か監督当局なり官営商社）による"投機買い"が先行したのだろう。


一方で日本。わたしの地元スーパーでもブラジル産の鶏肉が買えるが、ホンの10日ほど前には信じられない光景が。

ご覧の通り、鶏もも肉が「１羽(２枚) 百円少々」の投げ売りセール。この半額パックが7～80個、精肉コーナー山積みで「在庫一掃」特売されてた💧 んである。もも肉が、国産のムネ肉より遥かに安いのだから無茶苦茶だ。

おそらく目下、日本の消費者は「高くなっても国産の鶏肉」を買うのだ。「ブラジルの加工肉なんて、食ったらコロナが感染(うつ)る」「こんなの、安かろう汚染(うつ)されよう食材だ」とでも？警戒して買わないのだ。

結果、店頭には「じわじわ高くなる国産鶏肉」と「買い叩かれるブラジル産 鶏肉」…… 高低、二極化した値段の鶏肉が並ぶことに。この輸入肉不信、そのスーパーでは豚肉や牛肉はカナダ産を扱うため明瞭にはワカらないが、たとえば米国産ビーフ等も（’産地のコロナ蔓延に伴い）販売不振に陥ってる❔のだろうか。
　
　

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おまけ企画：　インフルエンザの型名の「H何たらN何たら」って、どーゆう意味？？
ついでだから🖋自分自身への知識メモ代わりに、ここに載せとこう。

鳥インフルのウイルスに代表される「A型インフルエンザウイルス」は型名を必ず「H〇N〇」※〇は数字 のように表記してる。これ（具体的には）どういう意味なのか。

実は「H〇」も「N〇」も、ウイルス本体の周りにニョキニョキ生えてる「スパイクの類別記号」だ。まずは同型ウイルスの模式図を参照されたし。

でだ。これら周囲に生えてる3種類の突起……そのうち長くて中身の詰まった2種類＝「ヘマグルチニン」と「ニューラミニダーゼ」を"スパイクたんぱく質"と言い、健康なわたしたちの生体細胞にへバり憑き、寄生するための"侵入ツール"に使う。一方、低くて隙間を持つ突起の方は"エンベロープたんぱく質"と言い、別称イオンチャンネルとして働く。つまりこの突起は隙間を開いたり閉じたりしながら、ウイルス遺伝子が心地よく過ごして増殖できるよう内側の環境(電荷)を整えてるのだ。ま、ヒトの生活で例えるなら「空調機器」みたいなもんかな。

で、A型インフルエンザの型ごとの（構造の）違いは、これらのうちスパイク部分、すなわち「ヘマグルチニン」と「ニューラミニダーゼ」それぞれのバリエーションが異なってるだけって話らしい。

それぞれに最適の組み合わせ（＝兵装）を選ぶことで、ヒトを殺しやすいウイルスになったり、豚を殺しやすいウイルスになったり、変幻自在にカストマイズできるのがA型のスゴいところ💧 なんだな。

目下の研究では、すでに ヘマグルチニンには16のバージョン、ニューレマニダーゼには9つのバージョンがある(あり得る)ことまで解明できちゃってる。つまりA型インフルエンザのウイルスは、最大16 × 9 ＝ 144タイプの寄生タイプ（＝侵攻の型）をチョイスできる能力を備えているのだ。それが毎年、世界のどこからか「手を代え品を代え」ならぬ「H(ヘマグルチニン)を代え N(ニューラミニダーゼ)を代え」人類を襲う。あるいは人でなく鳥を襲い、豚を襲う。これこそ現代の、対インフルエンザ攻防戦の中身だ。

つワケでH1N1からH16N9まで、144通りの型のうち、すでに現れて収束したり警戒中のやつは、主に寄生してくるのが「どの動物ないしヒト」であるか分かってる。が、これごときで同型への防備が整うほど自然界は甘くない。ご存じの通りウイルス軍どもは「変異株による亜種の第二波侵攻」も仕掛けてくるからだ。

たとえば同じH3N2でも、H(ヘマグルチニン)スパイクに"あらたな改良"を施したH3改❔なんてのが搭載されてくると、H3改N2こと「H3N2の亜種」は格段にヒトの肺由来細胞への侵入効率を向上させ、短期の大増殖を可能とする……いわゆる、「ヒトの致死率を飛躍的に"改善"させる」なんて芸当もやってのけてしまう……かもだ。

巷じゃ新型コロナウイルスにも中国共産党による極秘「改造」説が流れてるが、真に凶悪な魔改造に手慣れている悪魔の総統👿は、もちろん北京某所ではなく、自然界の奥底で手腕を振るっているのである。

＝了＝

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