関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

【火星探査⚡裏事情】 NASA管制室で活躍する情報端末、実はアジア製の「安物づくし」でコスト切り詰めてる件💧

2021年02月20日 | 日記

日本時間の昨夜未明、NASA最新のマーズ・ローバー『パーサヴィアランス』が火星に着陸した。

今回の探査ミッションのひとつのツボは、火星に生命のいた証拠だの、地球外で初飛行するヘリだの、そんなことより管制室の管制チーフが女性であることだ。しかも、その人スワティ・モーハン氏は1歳のときにインドから移住した、言ってみりゃ「ムスリム移民1世」❕❔ なのだ。アメリカへの移民ドリームを搔き立てるような今回のNASA人選、ナニやらトランプ時代への「当てつけ」かよ💧と勘繰ってしまう。

当てつけと言えば、昨年からApple TV+で放映してる"もうひとつの地球"物SFドラマ『フォー・オール・マンカインド』もそうだ。もし、人類初の月着陸レースをソ連が制覇していたら、という前提でシミュレーションし直した宇宙開発史をヒューマン群像劇として描く。

そこでは米国も(ソ連のように)女性を社会活用しないとダメだ💧 って気運になり、男女同権法なるモノが成立。18号のあとも続いていくアポロ・ミッションの中で女性の管制チーフも(早くも80年代には)登場する。米ソ間で月面の陣取り合戦も始まったため月面基地が早くから設置&増築されて、男女問わず大勢の宇宙飛行士が駐在する……って時代へ。

この仮想史ドラマでも、テクノロジーだけは大枠では現実界と同じように革新されてく。80年代の地上管制室は基本、大型電算室の並列処理コンピュータにつながる専用の電子計器で埋め尽くされており その部屋でしか見られない計器コンソール(操作盤)が映し出される。

アポロ時代の管制室の"リブート"イメージ

だがま、現代はネット回線(や高速LAN)とノートPCの時代だ。当時のヒューストン管制センターとは違い、宇宙開発の管制室とは言え「日常生活で見慣れた」機材が並ぶ。
 
 
 
パーサヴィアランスの管制室では、どんな情報端末が?
 
でだ。NASAは今回の着陸シーケンスに挑んでる最中の管制室の様子を、細かい写真に撮ってネット公開してる。冷戦中じゃアリ得ん大盤振る舞い💧だ。

それらのコンソールデスクに置かれた電子ガジェットを拾い見すると、結構、ジェゼロ・クレーター表面並みに興味をソソる光景が写ってる。ますは管制チーフ、スワティ嬢の手元を拡大してみよう。サブ端末として使うhp社のノートPCの前には、メイン管制データ端末のモニタを操るマウスとキーボードが。


 

ありゃりゃ。

国家の威信をかけた政府機関NASAの管制室だぞ。周辺機器の隅々までさぞかしカネを掛けてるんじゃ❔と思いきや、ロジテック製の有線マウス(770円※)と同社製 有線キーボード(1,200円※) ※価格は日本Amazonでの同社同等品価格 ではないか。

この「ロジテック」は日本の同業同名メーカーと混同されまくってる💧が、実は「スイス発祥のロジテック社」であって互いに無関係。たまたま社名(の和音表記)が重複してしまったので、日本国内に限ってはロジクール」という現地法人名を代用し販売サポートされてる。

NASAが採用してるのは"スイス版の"同社が(いずれも)中国か東南アジアに生産委託した「いちばん安く買えるローエンド器種」だ。あるいは法人窓口で(数をまとめて)台辺り単価50%OFFくらいで"格安"調達したのかもしれん。

何せ昼も夜も24時間叩かれてる「メイン管制システムの」マウスとキーボードだから、3年前に買ったやつが今も完動するほどの耐久性は無い、絶対に無いっ💧 大部分、いいとこ半年で要❕交換だろう。たぶんNASAとしちゃ🚽トイレの紙みたく、消耗品と割り切っての一括「大量買い」アイテムと想像されるな。
 
 
 
サブの管制サポート端末は hp社のノートPCだが…

一方、管制メンバーに各自(最少でも)1台支給されてるっぽい、サブ管制システムの「照会用ノートPC」───。

公開写真で見る限り(企業ロゴ部分にボカし修正 入れてはいるが)いずれもhp社製のようだ。十中八九、ほぼほぼ中国製である。アメリカで販売するレノボPCは最終組立と動作テストだけはUSA国内でやってると主張するが、同国のhp"製"PCは どうなんだろう。販売サポート拠点は国内に数多いが、製造元が中国でないことを裏付ける記事はググり当てることが出来なかった。

ところで、サブ管制システムを載せたPCは、どんな基本OSで稼働してるか。

これも大いに興味あるところなんで、他の管制メンバーのデスクを捕えた写真に注目した。


まんなか辺りに写ったノートPCのモニタ画面を拡大🔍すると・・・


っひゃあ💧 またしても意外~っ

ナンとま、フツーにWindows 10 でないのよ❕❔❔ ここは国防レベルの独自OSでも持たせてるのかと期待したが……よりにもよって、(世界で)もっともOPEN&ポピュラーな「一般人銘柄」のまんま運用してるったア、拍子抜けだな。

ま、結論。 OSから周辺機器に至るまで、あまりに(民間商用ベースで)身近なITリソースが、だねえ💧 実は実は、火星の最先端リサーチ・ミッションをも下支えしてたワケだよ。衝撃的だな。

国境を挟んだ技術開発競争は熾烈キワまる🔥ゆえ情報防衛への投資は刻一刻⌚重要さを増すも、それゆえにコスト競争だって一大事業の命運を分けかねず「オリジナルで鉄壁な情報の砦(とりで)」を築いてられるほどの余裕は……無い。

宇宙開発機関のキビしい台所事情が偲ばれるが、JAXAにせよNASAにせよ、その効率性と「中露サイバー軍団」襲撃からの安全性。その二者のバランスだけは「くれぐれも」見失わないで、崇高かつ不休のミッションに励んでもらいたいねホント。
=了=

この話題の関連記事:
- AIRBUS A330備え付けの操縦系統診断PCが、Panasonic社製 "ToughBook|タフブック"だった❕❔件


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。