関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

愛知県一宮市の天神公園は、なぜ❔シロツメクサだけが生い茂る"廃墟の園"と化したのか…❕❔❔

2019年05月16日 | 日記

筆者が「この公園」に初めて踏み込んだのは今年2019年の5月中旬、梅雨入り前の晴天で早くも夏日を記録した某日、昼下がりのことだった ──。

差し渡し、小学校の校庭ほどの広さ。それほどの広場に自分以外、見事に……誰もいない。

すぐに、辺りを満たす草いきれに咽せそうになる。ここは木立の合間を縫って、大型トラックの行きかう走行音が絶え間なく聴こえてくる場所なのに、それと同じくらい鼓膜に響いてくるのは、足元を小忙しく飛び交うミツバチたちの羽音だ。

なぜミツバチ❔ その答は、草いきれを感じさせている雑草がシロツメクサ、だからである。



そう。初夏とも言えそうな強い日射と、辺りを行き交う自動車の排ガスを「獰猛に」喰いながら、たくましい外来種であるシロツメクサが繁茂。まさに、繁茂。この公園に人が寄りつくのを、無言かつ荘厳に拒み続けているのだ。

なぜ、こんなことに❔

過疎の町❔ …と思われるかもしれないが、断じて違う。ホンの数十メートル北には、380名余りの児童が通う公立小学校まである。人口の絶対値では岡崎市に県内3位の座を奪われてるものの、それでも毎年、人口の微増を維持してるのが「ここ」一宮市だ。

なのに、この公園には人影が無い。

理由は、ひとえに公園周辺の交通事情だ。天神公園は、南北を激しい自動車の流れによって挟まれている。北に、交通量の多い生活道路。南に、交通量の激しい産業道路。どちらも(交通量に比して)十分な道路幅が確保できてないため、道端には歩道もガードレールも無い。



近くに来園者が停められるような駐車場も無いから、ここを訪れるには徒歩か自転車、せいぜいバイクで来るしかないが、どの方法を採ったとしても、この南北の道を通るのは冷や汗モノだ。すぐ脇すれすれを走る自動車に、ひときわ注意せずには歩きも走れもしない。ましてや、幼児の手をひく母親や老人など、危険すぎて通れたものではない。

写真↓右手が天神公園。擦れた横断歩道、ひん曲がった道路標識が歩行者への過酷さを物語る

こうして(きちんと市が管理&定期メンテしてるにもかかわらず)この公園は「実質、来ようとする地域住民を遠ざけた」。結果、その「空き地」にシロツメクサが群生することになったのである。その有りさま、まさに「花咲く廃墟」だとしか言い難し。









いわゆる「フラワーパーク」的に大っきな花壇のなかに"本物の遊具"が設営されることは、現実には無い。だから「花に埋もれたベンチ、あるいはブランコの類い」を観るのは一面、非現実の中に迷い込んだ❔ようでもある。

しか~し、実際には現実だ。冗談みたいな「現実」なんだな。ここのトイレはとても清潔で、手洗いの蛇口なんか自動水栓だ。園内の水飲み場の水もフツーに飲めて、美味しい。にもかかわらず肝心の、使うべき人間、飲むべき人間が1日じゅう、来る日も来る日も現れない。まあ シュールっちゃシュールだし、メルヘンっちゃメルヘンかも…

ただ、忘るるなかれ。

この公園の「非現実な景色」は誰に鑑賞されるでもなく、毎年365日、一宮市民が税金で「維持している」のだ。いったい何のために❔ ミツバチの繁栄のためか❔❔ ひとまずシュールとかメルヘンとか言ってる以前に、真剣に「この公園、市民に使われないなら⚡今後どうするか」を考えた方がよろしい。そうは思わないか❔ 小市民諸君、同胞らよ。
=了=


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