凝りもせず、またまた糞チープなSF洋画を鑑賞❔してしまった。しかも今回、ありがち定番の『ロボット物』である。邦題予定は『タイタンフォール 巨神降臨』。
シナリオ的には見事にオリジナリティ、ゼロ。
誰が観たって安っぽい、合成感ムキ出しのCG。誰ひとりメジャー主演歴の無いオールB級未満キャスト。撮るライアン・ステープルズ・スコット“監督”にしてからが、米国ですらオールモスト無名な御仁と来てる。これ以上、クソ要件をキレイに揃えた「コっテコテの💧 B未満級クソ映画」もあるまい。
てぇコトで、手前勝手に章立てして以下↓ レビューしていこう。
1.ハイオクタン作品
洋画界のB級専な配給会社というと『シャークネード』のアルバトロスフィルム、『シャークトパス』のニューホライズンズピクチャーとかがすぐアタマに浮かぶが、本作はハイオクタン・ピクチャーズ。
最近、ちょくちょく見かけるようになった。imdbを見ると配給活動は2014年辺り❔から。TVミニシリーズ『Crunch Time』とか、中には高評価なマニアック作品の取扱いもあるが、おおむねクソB級専の配給元のようである。
2.救いようなくクソクソな出だし
舞台は、1か所。どこか田舎の、遺棄されたゴーストタウン。1平方キロ…つか、半径500メートルの円内と言った方がより正しい。
その一角のジャンクヤードで気絶から目覚めた、1名の兵士 ───。
お決まりのように、場所はおろか自分の名前すら記憶に無い。首筋には、何やら電子チップ❔的なモノが植えられてる。
このチップがヤケに旧式パーツでダサいな、と思ったら(ストーリー中盤に明かされてくる展開により)時代設定が60年代末ごろ……ベトナム戦争の時分なんだ、と分かってくる。放り出された実験台の兵士は、他にも5名。徐々に出くわし、総勢:男3名、女3名となる。
60年代のアメリカ陸軍の歩兵さんって、そんな男女比率なのかよ❔ww しかも全員が白人で、女性は3人とも長い髪を束ねてる。時代考証クソクソの錯誤感もハンパない。
そこへ、中型小型2種類の(当時の軍が極秘に開発した)AIロボが襲いかかってくる。人工知能って、そんな昔から二足歩行ロボに実装されるほど💧 アメリカっつ国は進んでたのかw しかも、そんな大それた「国家的な極秘軍事プロジェクト」の演習実験…なのに、総合管制室が超❕ 狭くてショボい。
まあ、60年代に「液晶モニタにマウス操作のPC」って超ススんでる技術じゃあるが。まさかまさか、ワザと「60年代レトロSF洋画っぽく、簡素な外観にしてみました」ってんじゃ💧 あるまいね。ちなみに、前述の「半径500メートル圏」には見えない電流バリアが張ってあって、その球体の外へは出られない(=人や物は"壁"で跳ね返されて、通れない)という設定だ。これも古臭い、っちゃー古臭い趣向だな。
3.女兵士を出したワリには・・・
で、よく分らんのが3名の女兵士の扱いだ。1名は他の女兵士にあっさり銃殺され、残った2名も戦闘ロボに殺される。意表突いて、生還者ゼロなのだな。何のために出した❔
ちなみに、男の兵士3人のうち1名はヒューマノイド型の敵監視ロボで(ストーリー後半に)破壊される。これに、軍の管制室から逃げた「寝返りエンジニア」を加えた3名が、最終的に助かる筋書きだ。もしや監督(男性)は大のオンナ嫌いで、とにかく女兵士を全滅させたくて❔この映画を撮ったのだろうか。そこだけ、「たいしたオリジナリティ💧 だね」とは言えるかもしれん。
4.巨大ロボもイミフな存在
最後の最後に、廃墟の街の中央交差点の巨大マンホールから姿をあらわす巨大ロボ。
出てきた早々、生き残りの(最後の)オンナ兵士を丸焼きにするが、他の中型小型ロボに「敵」とみなされ集中砲火を浴びる。が、たいして暴れもしないうちにあっさり中枢制御を脱走したエンジニアに奪われて、軍管制室(管制塔❔)もろとも木っ端微塵に吹き飛ぶ。
な、なんちゅー終わり方だ。
これなら実験台の兵士たちは、最初っから「いても⚡いなくても」同じ。単に、管制エンジニアのひとりが途中で演習実験を放棄。軍に逆らい、実験そのものを自壊させました、ってだけの話じゃん。虚脱感ハンパないなんてもんじゃねーわww
=了=
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