関心空域 ━━ す⊃ぽんはむの日記

元「関心空間」の日記(引っ越し後バージョン)です♪

どこか論点がズレていた、韓国の"年中炎上"ネタ❔ 『夏でも、人目に付く場所でビキニ姿を晒すな❕』の無理強い加減。

2023年09月07日 | 日記

つい先日も話題になった、韓国の『ビキニ論争』。若い娘が盛夏のレジャー客に混じって、ビキニ姿で闊歩してたことが「ネット告発」されて炎上。かの国のSNS上で毎度のごとく「そんな格好で出歩くな!」「オンナが涼を求めてビキニになるのは自由だろ!」等々、持論の応酬が行き交った。

きょうは、アノ話題を自分なりに"時間差レビュー"したい。

湾岸地区でなく、少し内陸。なだらかな山腹の縁(へり)に首都ソウルを抱く韓国。暑い夏ともなれば、多くの市民は週末や休暇に海水浴じゃなく、ごく近場で楽しめる「渓流浴」に繰り出す。先般炎上した「事件」は、そんな"渓流浴場"のひとつで起きた。

小中学生の子供を連れたファミリー客で ごった返すなか、大胆にもご覧のような"露出度"で「ひとり、ほっつき歩く娘」がいた💧のだな。




この写真が投稿されるや「フツーに一般児童がいる公共の場で何たる格好」「不謹慎」「煽情的で破廉恥。ケシからんっなどなどの痛烈な批判が押し寄せ、たちまち怒号罵倒の渦(うず)が沸き起こった…❕❕❕

炎上🔥は在韓の地上波TVやWebニュースでも瞬速採用、何とまぁ「モザイクかけて!?💧」いっきにバラ撒かれたりもした。


ちなみにだが、多くの批判意見は(例によって儒教お定まりの観念?からか)周囲に大勢いる家族客の「互いの雰囲気を気まずくする」「絶対であるべき親子の和を乱し、清らかに澄むべき血脈を濁(にご)らせる」というコトを理由の一番にあげ、ビキニの彼女を「反社会的だ」「罰するべきだ」「追い出せ」とするもの。

これに対し、女性を擁護する反論意見は言ってしまえば「韓国人の感覚は遅れてる」と一蹴(いっしゅう)する。欧米の先進諸国の感性を「いい加減、少しは見習うべきだ」と説くんだな。いくつかの海外のスナップ写真を例に「老いも若きも、女性が納涼の公共スペースでビキニ姿になることはフツーの振る舞い。男性の短パン一丁姿とナンら変わらず、誰にも❕❕ 遠慮など要らない」と吐き捨てるよーに豪語する。






われわれ日本人としちゃ、たぶん❔ どっちの意見にも「それなりに分(ぶ)がある」と思える人が多いのでは❔

だからって決して「無責任に(場外の見物人として)傍観してるから」とか「くだらない論議だと突き放してるから」、っていうんじゃない。そーじゃなくて、公共の憩いの場にビキニ着用はNGという、身だしなみ論。ドレスコード、服装規範として適不適を討論されてるコトが、そもそも論点ズレてて、不毛なディベート課題じゃないか❔❔っつう話なんだわ。

要はだ。この論争、戦わすべきは姿格好や服装や「素肌の露出度」について……ではない。「行動そのもの」「何をしてるか」について良し悪しを主張し合うべきなのだ。ビキニという装いは行動目的の結果として現れるモノであって、それ自体が「悪い服装」「反社会的な格好」「破廉恥」だと断じるのは「オンナは脱ぐな」という問答無用の戒律論に等しい。何の合理性も無く、そういう特定の信教や戒律に服さない人には理解できない「たわごと」だろう。

どういう意味か。今一度、前掲の欧米のスナップ写真を ご覧あれ。

彼らは渓流で、雑踏からは離れて日光浴してるか、大勢で水に漬かり流れと戯れてる。日に当たるにせよ水浴びで涼むにせよ、肌が出てないと楽しめないからビキニになってる。それなら「自然の振る舞い」であり、自然なことをしてるなら「何も悪くない格好」なのだ。単に、それだけのことである。

事物は、合法的な目的に沿ってるなら批判されるべきでない。

何年か前、コンビニやスーパーの雑誌コーナーから撤去された「日本の成人誌」。半裸の若い女性が表紙になるなら、女性ファッション誌の水着特集号だって該当するのに、男性向け成人誌だけが撤去された。

理由はカンタンで、そうした雑誌の表紙は「オス♂の欲情を煽(あお)るために特化してる」ことが明らかだから。そのため、女性や児童の目にも触れる場所に陳列するのは「公共の目的に沿わない」と判断された。たとえば、下の写真週刊誌


ふたつの意味で、他の一般雑誌とは「公共に適する目的」から反れている。

第一に、猥雑な文字情報のテンコ盛り。成人男性をムラムラさせる太字コピーを表紙の全面にバラ撒き、ひたすら性的な興奮を惹こうとしてる。

第二に、グラビア写真ならではの色味修整。セクシー写真集やAV作品全般に共通するが(本来の日本人モデルの素肌は黄色っぽく薄茶けているのを)赤色偏光の修正を施し、ことさらピンク色っぽく不自然💧加工している。こうすることでも、視覚を通じオス♂の欲情を意識下から刺激。性的興奮を促すことができる。

…というワケで、この表紙は「店頭に陳列する(他の表紙の)目的とは違い過ぎてるから」置いとけない、となった。

韓国のビキニ“問題”も本来、この日本の成人誌のように「目的で」可否判断されるべきなのだ。ズバリ“問題の”彼女は、渓流で涼むために来たのか、それとは違い過ぎたのか。

そこまで着眼すべき点を整理すれば、真の問題点は洗い出せてくる。

彼女は、水浴びしてたか❔ :してない
大勢と行動してたか❔ :ひとりだ
のんびり日光浴してたか❔ :してない
なら、木陰で涼んでたか :歩き回ってた

そもそもこの娘が水浴びしてたり日光浴してたり友人に混じって騒いでれば、ビキニ姿には何の問題もない。全然OKなのだよ。

それが、一人っきりでフラフラ。日除け帽をかぶって岩場から岩場から岩場へ、ただ人混みの間を縫うように歩き回ってた。フツーに考えて「モロ不審者」だろが 渓流スポットまで「何しにきたのか」分からなすぎる。つか、「自慢の裸体を見せびらかして若いオトコ引っかけに来たようにしか見えない」ww

というコトで、「家族が憩う渓流に、みだらにオトコ漁りやハダカ自慢目的で立ち入るな❕❕」という批判を提起すべきだった。ビキニは関係ない。ブラ紐透けたキャミソールにホットパンツ姿だって、ハタ迷惑なシチュエーションではハタ迷惑。要は「電車で飲食するな」とかの話と同様、正しくは、その場に適さない目的では来るなって議論をすべきだったと思う。
=了=

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