豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

ZEH(ゼロエネハウス)を思考する…大阪市~門真市~伊丹空港

2016-05-27 20:45:36 | ファース本部

ZEHいわゆるゼロエネハウスとは、冷暖房費のエネルギー消費収支を年間ゼロ円になる事を言います。
電力会社との電力の売り買いを行いながら、売りと買いが同額になるようなバランスが必須であり、それには相応の知識と仕組みが必要になります。

今、このZEHで、業界一部に論争が起きています。
エネルギー消費を収支ゼロにするには、屋根を南側に向け、その全面に太陽光発電パネルを設置する事になり、伝統的な日本家屋の在り方を否定することになるとの意見です。

特に本州では暖房より冷房負荷熱量が多くなり、その冷房分を太陽光発電で賄うとなると、相応の大きさの太陽光発電が必要です。それは、高温多湿の特殊な気候が影響しております。
本州の夏は、気温30℃、湿度80%も珍しくありません。
この時の湿度80%が持つ潜熱は、顕熱(気温)に変わると50℃にも相当します。
この潜熱は、エアコン室内機のフィンに結露すると凝縮熱として具現化するのです。

夏のない(気温が上がれば湿度が下がる)北海道の家をそのまま高温多湿の本州に建てることは、ネガティブな事象発生が危惧されます。
今日は門真市のパナソニックグループのエコソリューションズ社を訪問致しました。
主に家に使用するエネルギー消費量の視える化装置「HEMS」をつくる部署です。

今日は1時間ほどの講話をさせて戴きましたが、意見交換でやはり湿度の見せ方が話題になりました。HEMSに視えない熱の潜熱をどのように表示するかが課題となりそうです。
湿気を外部に追い返す全熱交換式換気扇で換気しても湿気対策は、構造的な対策を講じなければ次々に湿気が侵入してきます。

同じ部屋でも日向と日陰の場所では湿度が異なるため、見せ方で施主の不安を与え、また設置施工者の説明スキルの難しさがありそうです。
しかし、このエコソリューションズ社の見せ方のプロ集団は、必ず最適な表示法を提起することでしょう。写真は、最先端の技術を誇るエコソリューションズ社の皆さんと撮りました。

この後にエコハウスを見学しましたが、様々な試験をしながら見せ方を研究していました。
さて、明日は1便で帰社して福地建装ユーザー会のイベントに参加します。

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