豊かさを求める 会長日誌

家づくりと言う事業を通じ、多くの人々の人間模様を綴ります。

心の豊かさを育む湯治村…北斗市・本社

2023-12-30 16:26:14 | Weblog
心の豊かさを育む湯治村…北斗市・本社
深い谷川に架かる頼りない橋を渡り、人がギリギリに擦れ違えるような細い道を歩き、山の奥深い場所に20世帯、60人の集落が存在します。
テレビでの見たのですが、この山深い集落には数百年の歴史のある温泉湯治宿があります。
神経痛に効くと言うこの温泉には、年間を通じて湯治の方々が訪れるそうです。

湯治中に使用する食料や衣類は、この集落の人々の生活必需品まで湯治客が持ち込みます。
この集落には小さな雑貨屋さんが一軒だけあり、ひと通りの物が揃うようです。
この田舎の集落には、電気や水道はあるもの現代文化の影響を殆ど受けていません。

集落の人々は、互いに支え合いながら肩を寄せ合って生活しています。
お金持ちも、貧乏人もなく、そもそもお金を持っていても使う機会すらないのでしょう。
畑や山からの野菜や果物を収穫し、湯治客の支払う僅かなお金を生活の糧にしています。

集落の若い人々は、都会に出て行くのですが、何年かすると戻る人も多いそうです。
集落の皆さんは、誰もいつも笑顔で、それがとても穏やかなのです。
この山奥の集落の穏やかな環境は、そのままでいつまでも保持したいと思ったものです。

インフラ整備で一瞬に集落へ到着するようになることは、決して「豊かさ」だと云えません。
不便だからこそ、培われた文化や伝統が、純粋に継承され、保持されているのでしょう。

この山奥の湯治場に出向いてみたいと思っても、詳しい場所や案内の記載はありません。
市街地から湯治に来る客も、受け入れる集落の人々も、互いに気心が知れた人々だけであり、代々その人間関係も一緒に引き継がれ、それ以上は望んでいないようです。

本当の豊かさとは「心の豊かさ」の事を言うのでしょう。
さて、2023年も残すところ今夜と明日一日となりました。
画像は、気持ちの和む和室ですが、こころ穏やかに大晦日を迎えたいものです。

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