江戸の退屈御家人

世の中のいろいろ面白いことを野次馬根性で・・・・

陽だまりの公園で読書する

2020年03月18日 14時01分00秒 | Weblog
今日3月18日はいいお天気。暇な退屈御家人は近所の公園のベンチで 塩野七海の 「ルネサンスとはなんであったのか」を
読んでいます。


後ろには桜が咲き 子ども連れのお母さんが散歩している。
 こういい日に のんびり楽しむのは老人の特権だ。老人は ありのまま 無為に生きるのがいい。
 
 コロナウイルスで国境閉鎖の直前に、イタリア旅行ができたのは 幸運。でもあれから脊椎間狭窄症を発症して腰が痛い足が重くて歩けない。今は泣きが入っている。
 人間万事塞翁が馬。



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塩野七海氏の 「ルネッサンスとは何であったのか」 のもう少し後の章に、次のような記述があった。

1, 1348年 フィレンツエは ペストの大流行で 人口が 2/3 に減少した。

2、 ベネチアでは、ペストの伝染経路が東方とわかった段階で、波打ち際防疫システムを確立させた。
ペストの潜伏期間とされる40日間を ベネチア船籍であろうとアラブ船であろうと ベネチアに入港させず、 潟(ラグーナ)のなかで待機させる。この40日間が Quarantine といわれ、後世の 検疫といわれることとなった。

3、ペスト大流行の時、 ボッカチオ は デカメロン の中でペストの惨状を記載するとともに、 文学作品の面では、 ペスト危険の都市を避け、 男3人と女7人が 田舎の ヴィッラに避難するのだが 退屈の中で、10人が互いに物語を披露しあうこととなった。 デカとは10日の物語という意味であるらしいと。
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さらに ちなみに 塩野氏の 「マキュアベリ語録」には、

  ボッカチオが デカメロンの中で言っているように、 「やった後で後悔する方が、やらないで後悔するより ずっとましだ」 今日 君が享受している恋することで得る喜びは、明日には もう受けられないものだよ。 と
 この言葉を むかし大学の講義の中で 学生諸君に披露したことがある。
     いまは 遠い思い出。 老いの繰り言か。


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