新宿 初台の東京オペラシテイで、篠山紀信の展覧会があり、話のタネに訪問。退屈御家人のパターンだな。
いやー驚いた。3-5m四方の人間の写真パネルが所狭しと並べてある。問題は撮影年次に応じて歴史を表していると同時に、時代時代の有名人のその瞬間と人間性の一面を表示している。写真家とは大変な仕事だなー。「アラーキー」こと荒木氏の写真も迫力があったが、篠山氏はマイルドかつsophisticatedされているようだ。
God 神になった人の写真コーナーには、
三島由紀夫の割腹する前の写真や、夏目雅子、勝新太郎、渥美清など、実に考えさせられる。
Star まさに多くの大衆のスターになった人々を、一番輝いていた時期その時代の瞬間をとらえている。
1988年の吉永小百合、1999年の海老蔵の左右いびつなにらみの眼、1976年のピンクレデエイ、2011年の澤穂希のラフなジーパンにおへそのピアス、1993年の小沢一郎がハトに餌をやっている全くの市世人の姿など、どう見てもあの小沢一郎とは見えない。1980年の宮崎美子はほんとに若さにあふれてかわゆいね。
1977年の山口百恵の当時らしい黒いパンツのなかで憂いを秘めたヌードは当時の最高水準だろう。
Spectacle といって異次元の写真を集めている。
ここは、主に歌舞伎の各種舞台や俳優の化粧と、格好の良さ。日本の文化だね。後藤久美子のファンタジーはなんだかよくわからんね。
Body のコーナーでは、ヌードあり刺青あり。
たぶん1995年の蔵前国技館当時の最後の、貴乃花と曙の両横砂を従えた佐田の海・時津風理事長以下全力士の記念撮影は、これは見たことないね。これはく空前絶後だろう。白鵬も若手でいたよ。
この中で多くの女優のヌードがあるが、1991年の宮沢りえの草むらに座ったヌードは絶品だな。生殖適齢期の女のもっとも美しい姿だ。ピンクのおっぱいはビーナスだな。(たまたま、昨日NHKで「たそがれ清兵衛」を見たがその映画では宮沢りえは、もう生殖期を過ぎた女の姿であったな)
このように、篠山写真展は、写真力というのがキャッチコピーのようだが、
私は、①時代の記録 ②背景文化の説明 ③人間の持ついろいろな多面性 ④それらを含めた芸術的表現性
があるように思える。
みなさん、是非、期間中に 篠山写真展を見に行ってください。
絶対損でないと、退屈御家人はお勧めします。
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