"ONE EYES"前回からの続きで、初演では特に大道具などの変化もなく、
照明だけの変化で場転しました。
※写真は0-1場後半のもの。
* * *
舞台上が変化し(照明のみの変化でも可)、場面が変わる。
そこには登場人物全員が集まっている。
現実のような、夢の中のような、それでいて懐かしく温かい風景。
みどり「あのさあ、こんなに大勢の人が集まるなんてそうそうないじゃない。それも廃校になった学校の中で。かっこいいじゃん。記念になると思わない?秘密のパーティーみたい。こうゆう時にお約束なのは、記念写真よね。ねえ、みんなで集まって写真撮らない?」
麻衣子「はぁーっ?なに言ってんのあんた?」
恵美 「(みどりに)私とあなた、初対面ですよね」
慎平 「これがパーティーかよ」
みどり「まあそうなんだけど、いいじゃん、撮ってみようよ」
修 「いいじゃん、撮ろうぜ。出来たらちょうだいね、みどりちゃん」
みどり「もちろん、」
麻衣子「あたしパス!意味ない!」
修 「え~麻衣ちゃ~ん、」
麻衣子「あんたはうるさい!」
間。
慎平 「あぁ、撮ろうか。そんな気になってきた」
みどり「でしょ慎平君さっすが!」
恵美 「まあいっか、撮ってみよう。確かにいい記念かもね」
麻衣子「えー、ウザイ」
恵美 「いいじゃん麻衣、撮ってもらおうよ」
麻衣子「はなれて見てるー」
修 「麻衣ちゃん、一緒に写ろうよ。いい思い出になるよ」
麻衣子「えー、ここの卒業生同士で撮んなよ。あたしは関係ないって事で」
みどり「じゃあ皆さん並んでください」
他のメンバーは適当に返事をする。
そして全員適当に集まる。
みんなダラダラしてるのに我慢できなくなり、修が仕切り始める。
修 「ほらっ、前の人は座って! 慎は高い方なんだから後!(もしくは、「慎は前で座って!」など)」
慎平 「なんだよお前張り切ってるな」
恵美 「修くんカッコいいー」
麻衣子「(遠くから)そう?普通じゃん」
修内心ショック。
でもそれを表には出さず“人員を整備”する。
次第に写真を写せる状態にまとまってくる。
みどり「もっと集まって!入りきらないですよ」
慎平 「みどりちゃんカメラはー?」
みどり「あっ…それに気付いてなかったなー」
将 「みどり相変わらず抜けてる」
みどり「…うるさいな」
ポッケやカバン、さまざまなところを探るみどり。
みどり「あれっ?いつも持ってるのに今日はない。いいや、携帯のカメラで我慢して」
将 「みどり、僕デジカメ持ってるからこれで撮ってあげるよ」
慎平 「あっ俺も持ってる!」
みどり「ホント?嬉しい!ほんとはあたしも写りたかったんだよね」
慎平の一言はスルー。所在無げになる慎平。
将、カメラポジションに移動。
麻衣子「あっ、将くんが撮るの?ならあたしも入る!」
みどり、ムッとする。
将 「じゃあいいかな…よし全員入ってる」
将、カメラを構える。
撮られる方も構える。
将、なかなか撮らない。
首なぞ捻っている。
みどり「早く撮りなよ」
将 「…んー…なんか、表情が硬い」
慎平 「そう?」
将 「うん」
千夏 「みんな硬いってー」
みどり「どうしろってのよ」
将 「そうだな…全員首でも回して下さい」
みどり「何よそれ?」
将 「いいから、グルグルと」
徹 「え?」
みどり「なんなのよ一体…?」
将 「回して下さい」
麻衣子「将さん何か考えがあるんですよ、言う通りにしましょう?」
皆、グルグルと首を回し始める。
将 「ストップ!撮るよ」
全員、そのままの姿勢で止まるが、
矢崎 「ちょっと待て!」
みどり「やだよそんなの!(皆に)ねえ?」
慎平 「将くんどういうつもり?」
将 「いいんですよ、もうどこ向いたって……頭固いなぁ。但しレンズだけは見ないで下さい、あとはどこ向いてもいいですから」
恵美 「なんだかなあ…」
慎平 「写真一枚撮るのに、大変なんだな」
麻衣子「だから将さんには考えがあるんですって!」
千夏 「早く撮りましょ!」
将 「いくよ!」
将を除く全員「はーい」
シャッターを切る音がする。
光がみどりに集まる。
全員 「そのとき撮った写真は、今も私の中に在ります」
みどり「その写真は、好きだった人が撮った物だからというだけではなく、いつも、私に何かを伝えてくれようとしていました。……彼が去ってからも、私はずっと此処に居ます。私に何が起こっても、一人きりになってしまうことがあっても、私はこの場所に居続けようと思います。……いつか、何年かあとに、また私は彼に出会うかも知れません。そのときは、わらえたらいいと思うのです。……だから、」
全員 「私はずっと、この写真の、この場所、そしてこの場所にいた人達…この眼差しを、絶対に忘れません!」
ブリッジの曲が始まる。
男性陣「劇団○○、」
女性陣「○回公演、」
全員 「『ONE EYES』!」
ここでダンスが入ってもよいね。
* * *
ここまではプロローグです。
(あれば)ダンスの後、本編が開始します。
初演の時は、ダンス同好会に入っていて、僕たちの演劇研究会に移ってきた
友人に頼んでダンスの振付をしてもらいました。
結構ダンスって体力を消費するものなんですよねー
ま、僕は踊ってないのですが
照明だけの変化で場転しました。
※写真は0-1場後半のもの。
* * *
舞台上が変化し(照明のみの変化でも可)、場面が変わる。
そこには登場人物全員が集まっている。
現実のような、夢の中のような、それでいて懐かしく温かい風景。
みどり「あのさあ、こんなに大勢の人が集まるなんてそうそうないじゃない。それも廃校になった学校の中で。かっこいいじゃん。記念になると思わない?秘密のパーティーみたい。こうゆう時にお約束なのは、記念写真よね。ねえ、みんなで集まって写真撮らない?」
麻衣子「はぁーっ?なに言ってんのあんた?」
恵美 「(みどりに)私とあなた、初対面ですよね」
慎平 「これがパーティーかよ」
みどり「まあそうなんだけど、いいじゃん、撮ってみようよ」
修 「いいじゃん、撮ろうぜ。出来たらちょうだいね、みどりちゃん」
みどり「もちろん、」
麻衣子「あたしパス!意味ない!」
修 「え~麻衣ちゃ~ん、」
麻衣子「あんたはうるさい!」
間。
慎平 「あぁ、撮ろうか。そんな気になってきた」
みどり「でしょ慎平君さっすが!」
恵美 「まあいっか、撮ってみよう。確かにいい記念かもね」
麻衣子「えー、ウザイ」
恵美 「いいじゃん麻衣、撮ってもらおうよ」
麻衣子「はなれて見てるー」
修 「麻衣ちゃん、一緒に写ろうよ。いい思い出になるよ」
麻衣子「えー、ここの卒業生同士で撮んなよ。あたしは関係ないって事で」
みどり「じゃあ皆さん並んでください」
他のメンバーは適当に返事をする。
そして全員適当に集まる。
みんなダラダラしてるのに我慢できなくなり、修が仕切り始める。
修 「ほらっ、前の人は座って! 慎は高い方なんだから後!(もしくは、「慎は前で座って!」など)」
慎平 「なんだよお前張り切ってるな」
恵美 「修くんカッコいいー」
麻衣子「(遠くから)そう?普通じゃん」
修内心ショック。
でもそれを表には出さず“人員を整備”する。
次第に写真を写せる状態にまとまってくる。
みどり「もっと集まって!入りきらないですよ」
慎平 「みどりちゃんカメラはー?」
みどり「あっ…それに気付いてなかったなー」
将 「みどり相変わらず抜けてる」
みどり「…うるさいな」
ポッケやカバン、さまざまなところを探るみどり。
みどり「あれっ?いつも持ってるのに今日はない。いいや、携帯のカメラで我慢して」
将 「みどり、僕デジカメ持ってるからこれで撮ってあげるよ」
慎平 「あっ俺も持ってる!」
みどり「ホント?嬉しい!ほんとはあたしも写りたかったんだよね」
慎平の一言はスルー。所在無げになる慎平。
将、カメラポジションに移動。
麻衣子「あっ、将くんが撮るの?ならあたしも入る!」
みどり、ムッとする。
将 「じゃあいいかな…よし全員入ってる」
将、カメラを構える。
撮られる方も構える。
将、なかなか撮らない。
首なぞ捻っている。
みどり「早く撮りなよ」
将 「…んー…なんか、表情が硬い」
慎平 「そう?」
将 「うん」
千夏 「みんな硬いってー」
みどり「どうしろってのよ」
将 「そうだな…全員首でも回して下さい」
みどり「何よそれ?」
将 「いいから、グルグルと」
徹 「え?」
みどり「なんなのよ一体…?」
将 「回して下さい」
麻衣子「将さん何か考えがあるんですよ、言う通りにしましょう?」
皆、グルグルと首を回し始める。
将 「ストップ!撮るよ」
全員、そのままの姿勢で止まるが、
矢崎 「ちょっと待て!」
みどり「やだよそんなの!(皆に)ねえ?」
慎平 「将くんどういうつもり?」
将 「いいんですよ、もうどこ向いたって……頭固いなぁ。但しレンズだけは見ないで下さい、あとはどこ向いてもいいですから」
恵美 「なんだかなあ…」
慎平 「写真一枚撮るのに、大変なんだな」
麻衣子「だから将さんには考えがあるんですって!」
千夏 「早く撮りましょ!」
将 「いくよ!」
将を除く全員「はーい」
シャッターを切る音がする。
光がみどりに集まる。
全員 「そのとき撮った写真は、今も私の中に在ります」
みどり「その写真は、好きだった人が撮った物だからというだけではなく、いつも、私に何かを伝えてくれようとしていました。……彼が去ってからも、私はずっと此処に居ます。私に何が起こっても、一人きりになってしまうことがあっても、私はこの場所に居続けようと思います。……いつか、何年かあとに、また私は彼に出会うかも知れません。そのときは、わらえたらいいと思うのです。……だから、」
全員 「私はずっと、この写真の、この場所、そしてこの場所にいた人達…この眼差しを、絶対に忘れません!」
ブリッジの曲が始まる。
男性陣「劇団○○、」
女性陣「○回公演、」
全員 「『ONE EYES』!」
ここでダンスが入ってもよいね。
* * *
ここまではプロローグです。
(あれば)ダンスの後、本編が開始します。
初演の時は、ダンス同好会に入っていて、僕たちの演劇研究会に移ってきた
友人に頼んでダンスの振付をしてもらいました。
結構ダンスって体力を消費するものなんですよねー
ま、僕は踊ってないのですが
人前で演じるためには、それなりにセリフを覚えなきゃならないから大変だと思いますが、ボクは演者よりも演出がしてみたいです。
でも、演じ方がわからなければ演出なんてできませんよね。
中にはいますよ。
もちろん役者を経験していれば、
役者に言ってあげられる言葉は増えるんですが。
僕が初めて演出した時は、まだ役者経験
ありませんでした。
それでも、本とかを読んで自分の中に作り上げた
演技論を基にして、理屈から演出してましたね。
あとはどうやって役者が動けば、観客は
飽きずに観ていられるか。
そんなことをもとに、楽しく練習できるように
心掛けてました。
『ONE EYES』は僕の3度目の演出作品で、
出演者が11人と多かったので、手が回りきらずに
苦労したのを覚えています。
演出って面白そうね。物書きに通じるところがあるかも。一人一人の動きと全体の動きをうまく噛み合わせる、照明や音楽やさまざまな効果も最適なところに最適なかたちで入れて・・・・わーなかなか大変だ。
ONE EYES の時は、音響は音楽を入れるところだけ指定して、特殊なところ(クライマックスとか、オープニングとか)以外は、流す曲は音響さんにお任せ。照明はすべて僕がデザイン。(一応専門は照明なので。一応「プロ」だったし)
でした。
照明は良かったんですが、音響は後で先輩に曲入れるとこ多すぎ、とアンケートに書かれてしまいました。
お話に自信がない部分があったので、曲流してごまかそうとしてしまったんですぅ