先日NHK東北版の番組「高齢者施設、入居者と家族の周辺」の
中で特養老人ホームに入居してる91歳の女性と60代の娘さ
んが紹介された、コロナ禍で面会制限が続くなかで、10分間
だけ窓越しでの会話だけが許され、久しぶりの対面だった。
車椅子の母親が開口一番娘さんに言った言葉が「生きててごめ
んね、迷惑ばかりかけて」だった、「何を言ってるの、お母さ
ん、今まで頑張ってきたのに、そんなこと言わないで」娘さん
の悲しそうな表情が印象的だった。
長い期間家族と会わないため、入居者の不安、さらに認知症の
心配など家族にとってもつらい日々かと思う、なぜか「生きて
てごめんね」という言葉が頭から離れない、昨年3月に亡くな
った母が高齢者施設に入居してた頃を思い出した、月に2回の
訪問、コロナ禍の少し前だったが私が帰る時にいつも涙ぐんで
た認知症だった94歳の母、もしかしたら「生きててごめんね」
と言いたかったのでは?とやるせない思いになった。