団塊シニアのひとりごと

定年退職して14年目になりました、定年後の生活で
日々感じたことを伝えたいと思ってます。

認知症だった両親の思いは

2021年12月26日 | 

私の亡き両親は二人とも認知症だった、父は85歳のとき、母

は94歳ときだった、二人とも認知症のなかの「レビー小体型

認知症」で幻視といって、知らない人が部屋にいる、遠くにい

るはずの子供が帰ってきたと訴えたりする症状と妄想の症状、

誰かにお金を盗られた、家族が偽物、配偶者に恋人ができた等、

確かに二人とも共通した症状がでてたが、まさか両親とも同じ

症状の認知症になるとは思わなかった。

 

正直変わり果てた親の姿に子供としてショックだし動揺したこ

とは確かである、それでも振り返ってみて両親の気持ちを考え

ると複雑な思いだった、父が亡くなったあとに見つけたメモ用

紙にこんなことが書いてあった「何でこんな認知症なんかにな

ったんだろう、苦しい、つらい」

 

明日がどうなるかわからない苦しみ、老いて弱くなっていく情

けない自分と人生の荒波を乗り越えてきた誇り高い自分、そん

な揺れ動く思いのなかで必死に闘っていた両親のことを思い浮

かべると、時々胸が締めつけられる思いになることがある。