ヤナギハナガサの1個の花の形は全体としてロート型です。花の末端部は”鞘”のような花床に収まっています。この様子は記事[#!784]で示しました。右下部分に見えるのは花が抜けた後の”鞘”のような花床です。今回の写真はこの部分を上方から撮った顕微鏡写真です。全体として五角形であり周辺は微細な”毛”で覆われています。
撮影日:2013.10.20 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭(T. TAKAHASHI)
ヤナギハナガサの1個の花の形は全体としてロート型です。花の末端部は”鞘”のような花床に収まっています。この様子は記事[#!784]で示しました。右下部分に見えるのは花が抜けた後の”鞘”のような花床です。今回の写真はこの部分を上方から撮った顕微鏡写真です。全体として五角形であり周辺は微細な”毛”で覆われています。
撮影日:2013.10.20 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭(T. TAKAHASHI)
ヤナギハナガサの花の内外の壁には毛状構造体(以下”毛”と略称)がたくさん生えています。おそらく花弁の壁面が水に濡れるのを防ぐ役割を果たしているのでしょう。実際,雨の日に花を見ましたが,水分は花の中心部に水滴となって溜まっていました。水分はおそらく内部には侵入していないでしょう。この”毛”をデジタル顕微鏡を用いて×250で撮影した画像をトリミングした画像を載せます。微細な構造を見るため画像はシャープ処理されています。
中央付近の白文字Aの横にある”毛”に注目すると長さは0.35mmで太さは0.2mmです。長さや太さの若干異なる”毛”も存在します。”毛”には約0.2mmの斜めの周期的構造が見られます。右巻きらせん構造を形成していると考えられます。
撮影日:2012/10.25 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭
ヤナギハナガサ内部の雄しべ付近の花粉を撮りました。×250で撮影した画像をトリミングしました。0.1mmのスケールバーと比較すると右上の花粉の直径は0.025mm(250μm)でありうことがわかります。この花粉よりやや大きめと小さめの花粉もあるようです。
撮影日:2012.10.25 ミクロラボΠ-SABAE ポリ亭