竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
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半夏生饒舌の悔い残りけり 松本晶子

2020-07-01 | 今日の季語


半夏生饒舌の悔い残りけり 松本晶子

饒舌のあとの虚しさ
そして後悔
おりからの半夏生の雨には毒もあるとか
悔恨はふかまるばかりの夜道のようだ
(小林たけし)


【半夏生】 はんげしょう(・・シヤウ)
◇「半夏」 ◇「半夏雨」(はんげあめ)
七十二節気の1つで、夏至から11日目、陽暦の7月2日頃に当る。この頃に半夏(和名:からすびしゃく)という毒草が生えるとされる。この日の雨を半夏雨といい、大雨になると言われている。一般に田植が終る時期として、各地で主に農事に関する様々な風習が見られる。
例句 作者
半夏生雀にまじる鶸ひとつ 青野きみ
カレーに火通してをりぬ半夏生 仁平 勝
火を焚きて火の色見えず半夏生 佐々木 咲
起きぬけの顔の白しや半夏生 舘岡沙緻
長旅の家路近づく半夏生 吉田孤羊
おとろへていよよ狷介半夏生 富田直治
大棚に生薬ならぶ半夏かな 天野初枝
ぼんやりと亀の浮きたる半夏かな 村井美意子


例句 作者

どしやぶりの鳥かごを持つ半夏生 宮本佳世乃
ビル街に水の流れや半夏生 山本京子
何にでも蓋する暮し半夏生 玉木祐
半夏生ゴッホ展出てよりの難聴 米倉初音
半夏生五体の一つ不満足 小野淳子(海程・林苑)
半夏生狐が眉をひきはじむ 畠淑子
半夏生鰭長き魚切らるるよ 栗林千津
失禁の夢に泣く半夏生 山内俳子洞