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原爆地影絵のごとく梅を干す 中村和弘
作者は原爆地の住人でなければなるまい
影絵のごとく梅を干す
この平明な措辞に深い悲しみと憤りがこめられている
多くの鑑賞は無用だ
二読三読するとますますその思いは増幅する
(小林たけし)
【梅干】 うめぼし
◇「梅干す」 ◇「梅筵」(うめむしろ) ◇「干梅」 ◇「梅酢」 ◇「夜干梅」(よぼしうめ) ◇「梅漬」 ◇「梅漬ける」
梅の実を塩漬けにし、いったん取り出して日にさらした後、赤紫蘇の葉を加えた梅酢に漬けてさらに干し直したもの。時期的には、土用中が最適とされている。昔は塩分が強く保存性が高かったが、最近は塩分が少ない梅干も好まれるようになってきた。紀州の南高梅は高級種として知られている。
例句 作者
梅干して誰も訪ねて来ない家 黒田杏子
ぐんぐんと日は山へゆく梅筵 樋口桂紅
三日干す梅に夜星のふえてくる 斎藤 清
月食のはじまる下に夜干し梅 直井多美子
梅干して午後ふかくしぬ信徒村 古賀まり子
梅干すと星の高さをたしかむる 飯島力康
梅干して吉野いでざる歌人あり 谷 迪子
干梅の温みを甕に納めけり 小松誠一
生涯に星の数ほど梅を干す 鳥井保和
梅干して誰も訪ねて来ない家 黒田杏子
ぐんぐんと日は山へゆく梅筵 樋口桂紅
三日干す梅に夜星のふえてくる 斎藤 清
月食のはじまる下に夜干し梅 直井多美子
梅干して午後ふかくしぬ信徒村 古賀まり子
梅干すと星の高さをたしかむる 飯島力康
梅干して吉野いでざる歌人あり 谷 迪子
干梅の温みを甕に納めけり 小松誠一
生涯に星の数ほど梅を干す 鳥井保和