竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

ひた泳ぐ自由は少し塩辛い 櫂未知子

2020-07-20 | 今日の季語


ひた泳ぐ自由は少し塩辛い 櫂未知子

ひた泳ぐ は水の中でなない
ひたすら己を信じて我が道をすすんできた
得た自由はなにものにも代えがたく貴重だが
気が付けば孤独になってしばらく
もうそれにも慣れてはいるが
塩辛い そんな味わいだという
(小林たけし)

【泳ぎ】 およぎ
◇「水泳」 ◇「競泳」 ◇「遠泳」 ◇「クロール」 ◇「バタフライ」 ◇「背泳ぎ」 ◇「平泳ぎ」 ◇「犬掻き」 ◇「海水浴」 ◇「汐浴び」(しおあび) ◇「川浴」
夏のスポーツとして最も爽快なもので、激しい夏日の下、きらめく海に色とりどりの水着や日傘が映え、躍動感に溢れた夏の風景が展開される。古くは「水練」といったが、武術の1つとして色々の型や流派が存在する。

例句 作者

わが泳ぎいつか水平線上に 石田よし宏
イオー島から遠泳で還ってこい 岩下四十雀
パンツ脱ぐ遠き少年泳ぐのか 山口誓子
不安と愁い日本海に浮く浮輪 竹廣梨影
他人と骨触れあって平泳ぎ 金子弓湖
共に泳ぐまぼろしの鱶僕のやうに 三橋敏雄
共に泳ぐ幻の鱶僕のやうに 三橋敏雄
兵泳ぎ永久に祖国は波の先 池田澄子
古稀の日を古式泳法にて泳ぐ 前田清方
告白を始める息をして泳ぐ 対馬康子