竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

喪服着て七夕竹の裏通る 寺井谷子

2020-07-07 | 今日の季語


喪服着て七夕竹の裏通る 寺井谷子

喪服は七夕にはなんとも不釣り合いな取り合わせだが
作者は見事にそれを「裏通り」で救っている
裏通りの七夕竹という見事な転換に脱帽だ
(小)たけし



【七夕】 たなばた
◇「七夕祭」 ◇「星祭」 ◇「牽牛星」(けんぎゅうせい) ◇「彦星」 ◇「織女星」(しょくじょせい) ◇「機織姫」(はたおりひめ) ◇「織姫」 ◇「星合」(ほしあい) ◇「星迎」(ほしむかえ) ◇「星今宵」 ◇「七夕竹」 ◇「七夕流し」 ◇「鵲の橋」(かささぎのはし) ◇「乞巧奠」(きこうでん) ◇「願の糸」(ねがいのいと) ◇「梶の葉」(かじのは)

例句 作者

園児書く七夕飾文字踊る 安冨耕二
夕ごころはなやぎ迎ふ二星かな 西島麦南
天ざかる鄙に住みけり星祭 相馬遷子
子と飾る七夕妻に姉妹なし 栗田やすし
山垣のかなた雲垣星まつり 福永耕二
彦星やいつまで道徳的なのか 松井国央
星合いの情死光年の薄明り 松澤龍一
星合の宙へシースルー・エレベーター 三苫知夫
星祭り夢の逢瀬に鈴鳴らす 坂本タツ子
星祭り曲水に来て句を結ぶ
中村順子