竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

湯婆に安堵の蛇腹子守唄 たけし

2022-02-02 | 今日の季語で一句


 湯婆に安堵の蛇腹子守唄 たけし

湯婆は湯たんぽだと知らなかったが
当て字の意味合いは納得できる
湯婆で1句と思ったがもう死語に近い存在なので
こんなノスタルジックな句になった
幼児期の残像だ
(小林たけし)

【湯婆】 たんぽ
◇「湯婆」(ゆたんぽ)
中に湯を入れて、布製の袋で包み布団の中で身体を温める暖房器具。ブリキ製、陶製の半円筒形が主。

例句 作者

目ざむるや湯婆わづかに暖き 正岡子規
湯婆こぼす垣の暮雪となりにけり 飯田蛇笏
もう娶るなし湯たんぽのあばら骨 藤田あけ烏
湯婆や忘じてとほき医師の業 水原秋櫻子
みたくなき夢ばかりみる湯婆かな 久保田万太郎
湯たんぽをたしかめて足眠りけり 千葉 仁
爪先より夢に入りゆく湯婆かな 永方裕子
湯婆と書けば書いたで笑われる 宇多喜代子
投錨と思ふ湯婆でありにけり 松山足羽