狛犬の欠けた鼻先春浅し たけし
自宅からほどよい距離に鎮守宮がある
朝のウオーキングでよく立ち寄る社だ
小さな石の狛犬が迎えてくれるのだが
片方の像の鼻先が欠けてそのままである
折からの北風にふとこの句が浮かんだ
(たけし)
春(初春)・時候
【春浅し】 はるあさし
◇「浅き春」 ◇「浅春」(せんしゅん)
早春とほぼ同じであるが、春になって間がなく、まだ春らしい気配が十分に感じられないさま。
例句 作者
木より木に通へる風の春浅き 臼田亜浪
白き皿に絵の具を溶けば春浅し 夏目漱石
春浅き峠とのみの停留所 八木林之助
春浅し一緒にのぞくマンホール 根津芙紗
春浅き水音めぐる都府楼址 能村登四郎
春浅き海へおとすや風呂の水 飴山 實
春浅き甕を覗きて天見ゆる 金子 晉
春浅し空また月をそだてそめ 久保田万太郎
春浅く火酒したたらす紅葉かな 杉田久女
春浅き水を渡るや鷺一つ 河東碧梧桐
木より木に通へる風の春浅き 臼田亜浪
白き皿に絵の具を溶けば春浅し 夏目漱石
春浅き峠とのみの停留所 八木林之助
春浅し一緒にのぞくマンホール 根津芙紗
春浅き水音めぐる都府楼址 能村登四郎
春浅き海へおとすや風呂の水 飴山 實
春浅き甕を覗きて天見ゆる 金子 晉
春浅し空また月をそだてそめ 久保田万太郎
春浅く火酒したたらす紅葉かな 杉田久女
春浅き水を渡るや鷺一つ 河東碧梧桐