
葬列にかの恋仇春の雷 たけし
高校時代のマドンナの訃報が届いた
5年前には同窓会の世話役をかいがいしく行っていた
親しく歓談したが、これが最後になった
葬儀には何人かの同窓生も参列していた
おりから遠く小さな春雷
彼女のあいさつにように感じた
彼女の当時の明るい姿がが偲ばれる
(たけし)
春(三春)・天文
【春雷】 しゅんらい
◇「春の雷」 ◇「初雷」(はつらい) ◇「初雷」(はつかみなり) ◇「虫出し」 ◇「虫出しの雷」
雷は夏に多いが、春に鳴る雷を言う。寒冷前線に伴う界雷の一種。夏の雷とちがい激しくない。
例句 作者
ゲルニカの牛の涙や春の雷 平野無石
春雷や暗き厨の桜鯛 水原秋櫻子
虫出しや世を足早やとなるばかり 岡本 眸
下町は雨になりけり春の雷 正岡子規
春の雷湯殿に帯を解きをれば 鈴木真砂女
虫出しの雷文豪の手紙かな 千田百里
虫出しやささくれだちし水の面 岸田稚魚
春雷のあとの奈落に寝がへりす 橋本多佳子
春の雷鯉は苔被て老いにけり 芝 不器男
あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 石田波郷
ゲルニカの牛の涙や春の雷 平野無石
春雷や暗き厨の桜鯛 水原秋櫻子
虫出しや世を足早やとなるばかり 岡本 眸
下町は雨になりけり春の雷 正岡子規
春の雷湯殿に帯を解きをれば 鈴木真砂女
虫出しの雷文豪の手紙かな 千田百里
虫出しやささくれだちし水の面 岸田稚魚
春雷のあとの奈落に寝がへりす 橋本多佳子
春の雷鯉は苔被て老いにけり 芝 不器男
あえかなる薔薇撰りをれば春の雷 石田波郷