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春満月嘘にうなずく母ありき たけし
昨年の2月の句会で主宰の特選を得た作
句意は平明だが句会では好評だった
だれにでも無条件に味方してくれる母が居た
無き妣に寛大な春の月を取り合わせた
(たけし)
春(三春)・天文
【春の月】 はるのつき
◇「春月」(しゅんげつ) ◇「春月夜」 ◇「春満月」 ◇「春三日月」
春の月は橙色を深めてぼってりとしている。いくぶんぼんやりとして、ほのぼのとした風情がある。
例句 作者
酒蔵は酒醸しつつ春の月 山田弘子
熊笹に虫とぶ春の月夜かな 前田普羅
春の月一重の雲に隠れけり 正岡子規
春月の出にいとまある浜明り 上田五千石
もの忘れせし手つめたし春の月 松村蒼石
春月に瑪瑙色あり大伽藍 森 澄雄
春の月寝つきたる子の涙あと 福田和子
春の月産湯をすつる音立てゝ 石
酒蔵は酒醸しつつ春の月 山田弘子
熊笹に虫とぶ春の月夜かな 前田普羅
春の月一重の雲に隠れけり 正岡子規
春月の出にいとまある浜明り 上田五千石
もの忘れせし手つめたし春の月 松村蒼石
春月に瑪瑙色あり大伽藍 森 澄雄
春の月寝つきたる子の涙あと 福田和子
春の月産湯をすつる音立てゝ 石