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枝垂梅空の真澄を折り返す たけし
雲一つない真っ青に澄み切った空
その下に見事な枝垂梅の古木
思わず浮かんだ<折り返す>の表意でした
(たけし)
春(初春)・植物
【梅】 うめ
◇「白梅」 ◇「野梅」(やばい) ◇「飛梅」(とびうめ) ◇「臥竜梅」(がりゅうばい) ◇「枝垂梅」 ◇「老梅」 ◇「梅林」 ◇「梅園」
バラ科の落葉高木。古く中国より渡来。百花にさきがけて開く花は、五弁で香気が高く、古来春を告げる花として、和漢の詩人、画家に、その清香、気品を愛されている。万葉時代は花といえば埋めであった。花の色は白・紅・薄紅、一重咲・八重咲など多様。
例句 作者
此谷の梅の遅速を独り占む 高浜虚子
借景の天城嶺も暮れ梅月夜 小川斉東語
梅咲いて十日に足らぬ月夜かな 暁台
梅林の高さに夕日落ちんとす 吉原一暁
白梅のあと紅梅の深空あり 飯田龍太
我れ去れば水も寂しや谷の梅 渡辺水巴
青空に触れし枝より梅ひらく 片山由美子
山の日の移りて梅の白さかな 福島壺春
白梅の影白梅へ伸びてをり 柏木喜美恵
白梅や老子無心の旅に住む 金子兜太
此谷の梅の遅速を独り占む 高浜虚子
借景の天城嶺も暮れ梅月夜 小川斉東語
梅咲いて十日に足らぬ月夜かな 暁台
梅林の高さに夕日落ちんとす 吉原一暁
白梅のあと紅梅の深空あり 飯田龍太
我れ去れば水も寂しや谷の梅 渡辺水巴
青空に触れし枝より梅ひらく 片山由美子
山の日の移りて梅の白さかな 福島壺春
白梅の影白梅へ伸びてをり 柏木喜美恵
白梅や老子無心の旅に住む 金子兜太