竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

枝垂梅空の真澄を折り返す たけし

2022-02-20 | 今日の季語で一句


枝垂梅空の真澄を折り返す たけし

雲一つない真っ青に澄み切った空
その下に見事な枝垂梅の古木
思わず浮かんだ<折り返す>の表意でした
(たけし)

春(初春)・植物
【梅】 うめ
◇「白梅」 ◇「野梅」(やばい) ◇「飛梅」(とびうめ) ◇「臥竜梅」(がりゅうばい) ◇「枝垂梅」 ◇「老梅」 ◇「梅林」 ◇「梅園」
バラ科の落葉高木。古く中国より渡来。百花にさきがけて開く花は、五弁で香気が高く、古来春を告げる花として、和漢の詩人、画家に、その清香、気品を愛されている。万葉時代は花といえば埋めであった。花の色は白・紅・薄紅、一重咲・八重咲など多様。

例句 作者

此谷の梅の遅速を独り占む 高浜虚子
借景の天城嶺も暮れ梅月夜 小川斉東語
梅咲いて十日に足らぬ月夜かな 暁台
梅林の高さに夕日落ちんとす 吉原一暁
白梅のあと紅梅の深空あり 飯田龍太
我れ去れば水も寂しや谷の梅 渡辺水巴
青空に触れし枝より梅ひらく 片山由美子
山の日の移りて梅の白さかな 福島壺春
白梅の影白梅へ伸びてをり 柏木喜美恵
白梅や老子無心の旅に住む 金子兜太