竹とんぼ

家族のエールに励まされて投句や句会での結果に一喜一憂
自得の100句が生涯目標です

初午や祠は餓鬼の秘密基地 たけし

2022-02-10 | 今日の季語で一句


初午や祠は餓鬼の秘密基地 たけし

稲荷神社の奥には洞があることが多い
その洞には姿は見えぬが餓鬼魍魎が蠢いている
よくみれば自分に良く似た顔もいる
欲の皮をさらけだして寛いでいる私ではないか
(たけし)


春(初春)・宗教
【初午】 はつうま
◇「午祭」(うままつり) ◇「一の午」 ◇「二の午」 ◇「三の午」 ◇「初午詣」(はつうまもうで) ◇「福参」(ふくまいり) ◇「初午芝居」(はつうましばい) ◇「初午狂言」(はつうまきょうげん)
2月初午の日(地方では陰暦2月)。京都の伏見稲荷大社の神が降りた日がこの日であったといい、全国で稲荷神社や稲荷の祠を祭る。稲荷信仰はもともと田の神の信仰で、全国に行きわたっており、屋敷神や同族神も稲荷であることが多い。

例句 作者

初午やどの道ゆくもぬかるみて 檜 紀代
はつ午や煮しめてうまき焼豆腐 久保田万太郎
初午や吹き抜け露地の稲荷講 村山古郷
初午や幟に顔を叩かれて 高崎武義
初午の遥かに寒き雲ばかり 百合山羽公
初午の祠ともりぬ雨の中 芥川龍之介
初午や木曽路の宿の昼下り 五所平之助
初午の土産の絵馬の二三枚 後藤夜半
初午の佐助稲荷に婢と詣る 阿部みどり女
紅さして夕月はあり一の午 深見けん二