快気分析

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仕組みとアプローチ -  霧島連山のいずれかが噴火すると大地震は起きるのか

2018-04-07 19:57:01 | 地震 津波
 新燃岳の噴火規模が以前より大きくなりましたが、新燃岳が噴火すると大地震が起きるのかどうか、と言う論議が話題になっているようです。

引用開始(一部抜粋)

https://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/403698/

「新燃岳噴火後に大地震?」ネットで話題に 専門家に因果関係を聞くと…
2018年03月26日 06時00分

 「霧島連山の新燃岳(しんもえだけ)、御鉢が噴火すると、数カ月後に大地震が起こる」という臆測がインターネット上で話題になっている。実際、1923年には御鉢が噴火した52日後に関東大震災、2011年には新燃岳が噴火した51日後に東日本大震災が起きている。昨年10月に約6年ぶりに噴火し、現在も活発な火山活動を続ける新燃岳。地震との因果関係はあるのか-。

 明治以降の御鉢、新燃岳の噴火とマグニチュード(M)7以上を観測した地震の発生時期を照らし合わせてみると、1891年に御鉢が噴火した約4カ月後、愛知、三重両県などで最大震度6を観測したM8・0の濃尾地震が発生。5年後の96年に御鉢が再び噴火すると、3カ月後に岩手県を中心にM8・2の明治三陸地震が起き、2万1900人以上が犠牲となった。その後も1923年の関東大震災、2011年の東日本大震災などが噴火の数カ月後に起きている。

 武蔵野学院大の島村英紀特任教授(地球物理学)に聞くと「直接の関係はない」と明確に否定。「今にも地震が起こりそうなほどエネルギーが蓄積している所なら噴火が地殻に影響を及ぼして地震を誘発する可能性もあるが、噴火で考えられる影響範囲は200キロ程度。関東などは離れすぎている」という。大地震の年以外でも噴火は度々発生している。福岡管区気象台地震火山課は「関連は分からない」との見解だ。

引用終了

 先月8日の記事で書きましたが、霧島連山の噴火が有っても特に大地震は無かった時も有るので、霧島連山で火山噴火が有ったからと言って大地震が有ると言う事ではないのですが、やはり大地震の前に霧島連山の噴火が有ったケースは確かに有る、と言う事は言えるようです。
 なので霧島連山の噴火が必ずしも大地震に直結するとは限らないのですが、筆者がもう一つ気になるが今月3日にサブタイトル「熊本地震からもうすぐ2年 そしてあるエリアの大地震空白期の存在」で書いた通り、グアムやフィリピンを含むここより北、カムチャッカを含まないこの周辺より南の環太平洋西側でM7以上の地震が2年近く空白期となっており、世界で発生したM7以上の地震に比べて相対的に通常より少な過ぎる比率である、と言う事です。
 霧島連山がいずれかの噴火した事だけならそれ程気にはならないのですが、このエリアでM7以上の地震空白期が2年近く続いていると言う点が加わると「AND」条件と言う事になりやはり通常よりは気にはなります。
 しかしその地震が必ずしも大災害を伴うような位置で発生するとは限らないので、どうなるかはわかりません。
 ただ「備え有れば憂い無し」と言う事は同じかと思います。