快気分析

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仕組みとアプローチ -  本能寺の変 明智光秀の想定外で起きたと思われる事象の数々

2018-05-01 08:13:28 | 明智光秀
 本能寺の変ではどうも明智光秀が用意周到で無かったように思われる事象が散見されるのは以前の記事で書いた通りです。
 例えば信長の首ですが、仮に信長が首を取られないないように遺体の処分を家来に指示していた可能性と言うのは、戦乱当時の状況からすれば光秀も当然想定していたはずなので、それなりに替え玉の首を用意していたはずだと考えられます。
 そのような替え玉の首を用意した形跡が無く、後々明智方が不利となる戦況になっています。
 仮に信長が指示した「信長自身の首の処分」を本能寺の変という急襲で家来が実行しそこねたとしても、光秀としては替え玉の首を事前に用意していたはず、と言うのが計画的実行者であったならば通常は考える事だったのではないでしょうか。
 当時はDNA鑑定、或いはそこまで行かなくても歯の治療痕跡などが無かったわけですから、仮に信長の首と思われるものが2つ以上出てきても「光秀が替え玉の首を用意したとは限定できず、似た者の遺体と区別がつかなかっただけ」となったはずなのです。
 それ以外にも光秀が準備不足だったと思われる事がいくつか有ります。
 それはルイス・フロイスが書いている通り、「光秀が敗れたのは敵方の人質を事前に取らなかったから」と言う点。
 もう一つは坂本城の落城など、苦戦や敗戦を前提にして親族や家来を予め逃避させていなかった事です。
 信長、信忠を討ち取っても、まだ信孝、信雄などがいるわけで、信長の後継者や家臣達が結集する可能性は当然有ったはずです。
 仮に山崎の戦いで敗戦とならず、膠着状態となったとしても今度は柴田勝家、滝川一益など現場の戦闘を知る有力家臣達が次々を襲い掛かるわけで、人質の確保状況や坂本城の落城状況などから考えて、どう見ても光秀が本能寺の変を事前に想定していたようには個人的に思えません。