快気分析

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仕組みとアプローチ -  明智光秀はどう想定していたのか 「本能寺の変は信長による自作自演のインチキクーデターかも知れない」と疑う諸勢力の存在

2018-05-19 16:36:34 | 明智光秀
 前回迄の記事で書いた通りですが、戦国の秀でた武将なら「本能寺の変は信長による自作自演のインチキクーデターかも知れない」と疑うレベルのリスク管理をしていた可能性は高い、と個人的には考えています。
 仮に本能寺の変が信長による自作自演のインチキクーデターであり、光秀もある程度の権益である出雲、石見への国替えと言うエサに釣られて主役を演じたと仮定した場合、その後に想定されるのは以前にも記事にした通りです。
 例えば反信長勢力であった毛利氏は退却する秀吉方を追撃しなかったのですが、上記の仮定を考えれいたのであれば「秀吉の軍勢の少なくとも重要な指揮官クラスは京都にまで退却はしておらず実は毛利氏の追撃路で待ち構えていて待ち伏せの迎撃を猛烈に実行する可能性が高い」、と言うリスクは毛利氏が知将なら想定していたはずではなかったかと考えています。
 他の反信長勢力も同様であるケースは十分有り、そして織田方の武将である明智家臣団やその他の中にもそうした者は少なからず有ったと考えています。
 明智光秀はそうした事象の発生をどこまで考えていたのでしょうか。 

仕組みとアプローチ -  明智光秀 意外な事がアダになって落命した可能性

2018-05-19 01:09:18 | 明智光秀
 本能寺の変で信長が命を落とした原因の一つが、信長自身の居場所を特定以外の人達以外には教えないと言う、信長自身が構築したセキュリティシステムだったと考えている事は以前の記事で書きましたが、もう一つこれが何を意味するかと言うと、誰もがそうだとわかるような信長の首が出て来なかった場合、一般に人達には「信長が討たれたと言われてもその話はどうも必ずしも信用はできない、信長がそもそも本能寺にいる事など知らなかったから」と言う事になり、あげく秀吉が「信長様、信忠様は生きている」と宣伝工作すれば、「やはりそうかな」となり、そこへ明智光秀が「足利義昭殿に京都で返り咲いてもらう」と言った所で、外部の人間には「明智光秀とて信長様の筆頭家老なのにおかしな事を言うものだな。ホントウは信長様、信忠様は生きていて情報参謀の明智光秀を使い、あたかも信長襲撃のクーデターを起こしたかに見せかけて、インチキクーデターに呼応する勢力を一網打尽、一斉処罰、処刑にする罠かもしれない」、と言うリスクを想定するのが普通ではないでしょうか。
 いくら明智光秀が四国方面担当を解任されたからと言って、それは解任から僅かしかの経っておらず、外部の人達が多く知っているとは限りません。
 また仮に出雲、石見に国替えを命じられた事を知った人達がいたとしても、以前の記事で書きましたが、石見銀山は100万石前後相当とする見方もあり、それならば半分を取り分としても50万石、更に海上交通利権、陸上交通利権、農林水産物などの石高を考えると、それなりの重要なポストとなるわけで、これを考えれば明智光秀が「四国方面のように長宗我部氏に丸投げではなく明智氏直営のシェアがもし高くなるのであれば、信長の考えているかもしれない大陸進攻も想定すれば別に降格とまでは判断できない」となるのかと思います。
 要するに、「明智光秀は外部の多くの人達にはまだの信長からほぼ最高かそれに近い地位と評価を与えられ続けている」と見られていた面もあるので、「光秀が織田家に反旗を翻すなどと言うのは信長のワナではないのか」と疑う者が多かったと個人的には考えています。光秀にはこれが仇になったのかも知れない、と言う仮説が有っても良いかと思います。
 毛利氏が秀吉を追撃しなかった理由の一つとして、信長か対立していた弟をかつて仮病を使って城に誘き出して暗殺した件考えていたのではないかと言うのを書きましたが、毛利氏だけでなく、長宗我部氏もまた同様だったのではないでしょうか。
 更にその他の武将や勢力だけでなく、他の明智家臣団の中にも同様な疑念を持つ者がいて結局、秀吉が「信長様は生きている、その護衛の為に京都へ戻って来た」と言えば、やはり「秀吉にとりあえずついておこう」となった、それが光秀の不幸だったのかも知れません。