快気分析

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仕組みとアプローチ -   地震を認識できなくても津波が発生した過去の事例 海底地下温度低下も地滑りなどの一要因となる可能性

2019-01-19 09:00:31 | 地震 津波
 海底地滑りと津波に関する最近のニュースです。

引用開始(一部抜粋)

https://www.topics.or.jp/articles/-/150030

地震発生せず津波の可能性 徳島・海陽沖に海底地滑り跡 徳島大大学院調査
1/16 11:30

 海陽町沖に、地震が発生せず津波を引き起こした可能性のある海底地滑りの大規模な痕跡があることが、徳島大大学院の馬場俊孝教授(津波防災学)の調査で分かった。馬場教授によると、痕跡は南海トラフ沿いに無数にあるが、大陸に近い地点で大規模なものが見つかるのは珍しい。県内にも「前兆なき津波」のリスクがあることを示している。
 痕跡があるのは海陽町の南東約20キロ沖合の水深600~800メートル地点。幅6キロの斜面の4カ所で200~300メートル崩落している。いずれも発生時期は分かっていない。原因も不明だが、周辺が揺れて崩れた可能性が高いという。

引用終了

 こうしたケースだけでなく、人には地震と確認できないような程度の地震、特に沖合い海底地下の地震などで津波だけが到来したケースと言うのを以前から資料で見かけており記事にしようと思ってはいました。
 過去に発生したと見られる事例の一部は次の通りです。

引用開始(一部抜粋)


http://www.nagai-bunko.com/shuushien/tenpen/ihen04.htm

1777(安永 6)年

(中略)

  9月10日 安房・相模・伊豆で海が溢れ、民家破損多数。溺死者多数。(十三朝記聞 6)

(中略)

  6月    肥後で大津波。船舶家屋多数破損。(続日本王代一覧 9)(十三朝記聞 6)(泰平)

(中略)

1816(文化13)年
 11月 2日 伊豆松崎津波。民家漂失多数、死者多数。(泰平年表)(文恭公実録上)
    この年、伊豆で嶺水湧出。(十三朝記聞 6)

引用終了

 前回記事にした薩摩半島西方沖の地震が1777年に発生した肥後での大津波要因に該当したと仮定すれば、やはり海底の断層活動自体、或いは地震や断層活動が影響した事になります。
 地震が認識できない程度でも津波が発生する他のカースとしては、海底の地下水脈が温度膨張などによって海底地質の滑りやすさが発生し、海底での地滑りや崖崩れ、土砂崩れ、津波となる可能性はゼロではないと考えています。
 更にこれら以外にも海底地滑りなどが発生する要因は未だ有るのではないかと思えますが、それは次の通りです。
 「海底での火山活動による海底隆起などの地殻変動、海底噴火の衝撃、そして仮に海底地下水脈の温度が上昇していなくても、海底地下地盤の温度が下降した場合には海底地下で地殻のまとまりが収縮する事となり相対的に海底地下水の温度が上昇したのと同じ状況になって、地盤、地殻のまとまりや地層の境界部が滑りやすくなる」、と言うケースですがこれも(個人的にと言う程度ではありますが)、想定はできると考えています。
 これらの事が発生する可能性が有る場所や条件は国内だけでも少なくないのかも知れませんが、全体を正確に把握するのはかなり困難ではないかと思われます。