快気分析

何か快適な気分になれるような記事にしたいです。

自然災害 仕組みとアプローチ -  熊本地震と薩摩半島西方沖地震 その4

2016-05-14 08:07:42 | 地震 津波
 熊本地震の今後について地震調査委員会は次のような見方を示しました。

引用開始(一部抜粋)
 
 http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/politics/20160513-567-OYT1T50169.html
熊本と大分、2か月程度は震度6弱以上の可能性

05月13日 23:31読売新聞

 政府の地震調査委員会(委員長=平田直・東京大地震研究所教授)は13日、熊本や大分で続いている一連の地震活動について、「熊本県から大分県にかけて最低2か月程度は震度6弱以上の揺れにみまわれることも否定できない」との見解をまとめ、注意を呼びかけた。

引用終了

 薩摩半島西方沖地震で有感地震になるクラスのやや規模の大きい地震は、11月14日に始まり、約3ヶ月後の3月9日で暫く無くなり、あの5月7日に再度頻発するようになった経過を見れば、大体そう言う感じかも知れません。
 同じパターンが繰り返すとは限らないのですが、仮に同じパターンとすると3ヶ月間活発で、それから約2ヶ月間の静穏期があり、そしてまた活発化、と言うのが薩摩半島沖地震のこれまでのパターンだったのですが、この2ヶ月間の静穏期に様子見で再度判断、と言う所でしょうか。
 この点に関しては、もう一つ、目安があると思います。
 あくまで確率論であって100%ではないのですが、筆者はこう考えています。
 それは「薩摩半島西方沖地震がほぼ完全収束しないうちは熊本地震は継続の可能性があるかも知れない。更に2ヶ月とかの暫くの静穏期に安心してはダメで、今回のように静穏期に熊本地震が4月14日に発生。そして5月6日、7日のようにまとまってやや大きめの地震で薩摩半島西方沖地震が再発する事もある。」と言う事です。
 もう一つ、懸念があります。
 それは「薩摩半島西方沖地震が一時静穏期になった期間内で熊本地震が発生した、と言う事は熊本地震も薩摩半島四方沖地震もある程度の期間静穏化した場合、今度は別のエリアで熊本地震と同様に大地震が発生するのかどうか? そしてそれは必ずしも隣接するエリアとは限らず、今回のようにやや場所が飛ぶ事はないのか?」と言う事です。
 これに関しては、真相は全くわかりません。
 何しろ地殻のストレス状況、ストレス発散しない限界の耐力、今後のプレートの動きなど、全容が把握出来ない事だらけなのです。
 
 

自然災害 仕組みとアプローチ -  東アジアエリアの空白 その3 空白期終了

2016-05-13 08:15:12 | 地震 津波
 先日は台湾付近でやや大きい地震がありました。
 2016年5月12日 13時30分ごろ 台湾付近 M6.3 最大震度3
 2016年5月12日 12時17分ごろ 台湾付近 M6.4 最大震度2
 一方、USGSやEMSCではM5.6とM5.5ではM6.0に届いていません。
 この様な差はある程度有って自然かと思いますし、逆に言えば裏でツジツマあわせをしていないと言う健全性の指標と言う見方もあるかと思います。
 そしてこれで東アジアエリアの空白期を終了させるかどうかは迷いますが、一応終了させてよいかと思います。
 何故かと言うと、どうも大き目の地震が東アジアや太平洋西部やその近辺の陸地にシフトして来た傾向が見受けられるからです。

 M5以上で検索するとこんな感じです。
 
引用開始(一部抜粋)
http://www.emsc-csem.org/Earthquake/?filter=yes
2016-05-12 06:32:31.9 43.43 N 146.61 E 80 5.1 KURIL ISLANDS
2016-05-12 04:29:56.7 24.70 N 122.03 E 14 5.6 TAIWAN REGION
2016-05-12 03:17:16.4 24.66 N 121.94 E 10 5.8 TAIWAN
2016-05-11 19:55:17.9 41.02 S 175.55 E 32 5.1 NORTH ISLAND OF NEW ZEALAND
2016-05-11 13:11:33.2 30.64 S 71.76 W 20 5.4 OFFSHORE COQUIMBO, CHILE
2016-05-11 01:15:47.8 32.06 N 95.17 E 10 5.5 SOUTHERN QINGHAI, CHINA
2016-05-10 09:44:37.3 16.41 S 118.84 E 10 5.0 NORTHWEST OF AUSTRALIA
2016-05-10 04:02:26.9 43.83 N 148.49 E 34 5.1 EAST OF KURIL ISLANDS

引用終了

 そして日本でも熊本以外の地震で少し目立つものが増えて来ました。
2016年5月13日 4時04分ごろ 宮古島近海 M4.2 最大震度1
2016年5月13日 2時43分ごろ 福島県沖 M4.4 最大震度2
 
 5月7日の大きな新月からはまだどちらかと言うと要注意期間で、更に大き目の地震が東アジアにシフトして来ている傾向が増して来ているため、今回の「空白期の終了」は安心材料ではなく、寧ろ「警戒を怠らず」の意味の方です。

 

 

自然災害 仕組みとアプローチ -  熊本地震と薩摩半島西方沖地震 その3

2016-05-12 08:45:05 | 地震 津波
 熊本地震と薩摩半島西方沖地震の震源域で、両者を繋ぐやや連続しているように見えるルートは北ルートと南ルートがあるようなののは以前の記事で書きましたが、両者の囲まれたエリアにほぼ空白域があるのは何故なのでしょうか?
 横ずれ断層型地震であれば、薩摩半島西方沖地震の震源域から次第に熊本地震の震源域へ次第に延びて行くはずなのにそうではなく「飛んだ」のは何故か。
 これからこのエリアが横ずれ断層型地震を起こすのか?
 それともこのままなのか?
 未だはっきりはわかりませんが、もしかするとこの空白エリアはズレ、滑りが起き難いブロックなのではないか、と筆者は考えています。
 このブロックごと約北東へ移動しているからブロックとも考えられるのですが、もし仮にそうだとすると、このブロックとそうでない場所との境界の部分でもう少し地震が多発してもおかいしくはないはず、とも思えてどうもわかりません。
 このエリアでの海底の地殻変動がわからないと手ががりは殆ど無いので、測定は必要かも知れません。

自然災害 仕組みとアプローチ -  稀な規模の火山噴火が多発か

2016-05-11 07:53:33 | 地震 津波
 火山噴火についてここ数年は世界的に数十年ぶりの規模など稀な噴火が結構多いようなので、簡単にわかる範囲で調べて見ました。

引用開始(一部抜粋)

http://videotopics.yahoo.co.jp/videolist/official/news_business/p0fd17d8f8b6769f003a63d20296a6a77
南米チリ南部にあるカルブコ火山が2015年4月22日(現地時間)、数十年ぶりに噴火し、その映像がとらえられました。災害当局は非常警報を発令し、付近の住民に避難を促しているとのことです。(提供元:AFPBB News)



http://earthreview.net/bristol-island-volcano-in-the-antarctic-circle-eruption-after-60-years/
南極圏のサウスサンドウィッチ諸島にある火山島が60年ぶりに噴火
このブリストル島の爆発現象が噴火であるならば、最後の噴火は 1956年のことでしたので、60年ぶりの噴火ということになります。
また、このサウスサンドウィッチ諸島は、南極圏で最も地震の多い場所といえるでしょうが、噴火と関係あるのかどうかはわからないですが、最近、地震が頻発していました。

http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/04/villarrica-volcano_n_6797626.html
投稿日: 2015年03月04日 16時16分 JST 更新: 2015年03月04日 16時18分 JST
チリ南部のビジャリカ山が3月3日未明に噴火し、溶岩を夜空に噴き上げた。噴煙は上空3000mまで達した。BBCによると、周辺住民ら3000人以上が避難を余儀なくされたという。

首都サンティアゴの南方約750kmに位置する標高約2800mのビジャリカ山は、南アメリカで最も活発な火山の一つで、大規模な噴火は15年ぶり。チリ政府が直ちに厳戒態勢を敷き、火口から半径10キロ圏内を立ち入り禁止とした。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%A2%E3%83%A2%E3%83%88%E3%83%B3%E3%83%9C
モモトンボ
1905年 - 噴火が起こり、溶岩が流出。
1918年 - 月の間、大量の水蒸気が噴出した。
2005年 - マグニチュード3の地震活動。
2015年 - 12月1日、噴火。火山灰やガスを含む噴煙が火口から上空1000mまで達した[2]。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A3%E6%B0%B8%E8%89%AF%E9%83%A8%E5%B3%B6

口永良部島
1980年(昭和55年)9月28日 - 新岳東側斜面で水蒸気噴火。爆裂火口多数形成。マグマ噴出量は0.0001DREkm3。火山爆発指数:VEI1。
1990年(平成2年) - 地震計による観測が開始される。噴気、地震、火山性微動が活発化[6]。
2014年(平成26年)8月3日 - 新岳で噴火(34年ぶり)。噴煙高度 800m以上。噴火警戒レベル3[7]。
2015年(平成27年)5月29日 - 新岳で爆発的噴火。噴煙高さ9,000m以上。火砕流が海岸まで到達、噴火警戒レベル5[8]。


https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%A1%E5%B6%BD%E5%B1%B1_%28%E9%95%B7%E9%87%8E%E7%9C%8C%29
御嶽山 (長野県)
1979年(昭和54年)
地獄谷上部の標高2,700 m付近を西端とし東南東に並ぶ10個の火口群が形成され[10][40]、噴出量は18万トンから20数万トンほどの小規模な噴出量であった[39][63]。
https://ja.wikipedia.org/wiki/2014%E5%B9%B4%E3%81%AE%E5%BE%A1%E5%B6%BD%E5%B1%B1%E5%99%B4%E7%81%AB
2014年の御嶽山噴火
噴火時刻 - 2014年9月27日 11時52分
噴火様式 - 水蒸気爆発(水蒸気噴火)
噴煙高度 - 火口から最大7,000mと推定[8]
推定噴出量 - 27日は50万トン[12][13]程度

引用終了

 そして桜島の噴煙は2013年の5000mが過去最高で、今年は歴代7位の4100m。
 それ以外に、

引用開始(一部抜粋)

http://www.nikkei.com/article/DGXLZO87079160R20C15A5000000/
桜島、噴煙4300メートルに 歴代6位
2015/5/21 13:47
 21日午前10時20分ごろ、鹿児島市の桜島で爆発的噴火があり、噴煙が昭和火口から高さ4300メートルに達した。噴煙の高さは1955年の統計開始以来、6位の規模。

 気象台によると、昭和火口ではこの日、午前6時15分ごろにも噴煙が4100メートルに到達する爆発的噴火があった。4千メートル級の噴煙が1日に2回観測されるのは珍しいという。桜島の昭和火口は連日、活発な噴火が続いている。〔共同〕

引用終了

 必ずしも噴煙の高さが火山活動の活発化に直結するわけではないですが、ここ数年の「歴代何位」とかの比率が高いようです。
 そしてあの阿蘇山も実はこうでした。

引用開始(一部抜粋)

http://kumanichi.com/news/local/main/20141128001.xhtml
22年ぶりのマグマ噴火、火孔も開く 阿蘇中岳 2014年11月28日

引用終了

 その更に前には、

引用開始(一部抜粋)

https://www.youtube.com/watch?v=CZKa0Mavl1o
新燃岳が52年ぶり爆発 2011年1月27日

引用終了

 そしてこんな事もあったのですね。

引用開始(一部抜粋)

http://buzz-netnews.com/mexico-volcano0419
熊本でマグニチュード7クラスの地震が起きた翌日の4月17日に「3つの火山」が同じ日に噴火するという出来事がありました!

噴火した火山は…

・ビジャリカ山(チリ)
・コリマ山(メキシコ)
・クリーブランド山(米国アラスカ州)の3つの火山

引用終了

 地球の反対側に影響したのかどうかはわかりませんが、世界的に火山活動と地震を総合するとどうも収束傾向ではいないように見えます。




自然災害 仕組みとアプローチ -  東アジアエリアの空白 その2

2016-05-10 08:58:25 | 地震 津波
 5月7日に当ブログで 「東アジアエリアの空白」をサブタイトルとして記事にしてから、既に3日目ですが、未だ空白が続いています。
 今回の空白より前は、どちらかと言うと中南米方面に大き目の地震が偏在気味でしたが、これがいつまでも続くわけはなく、果たしていつ頃から他のエリアにシフトして来るのでしょうか。
 東アジアにシフトして来るかどうかはわかりませんが、仮にそうなっても今回、5月7日の新月後の「どちらかと言うと要注意期間」を過ぎてからの方がソフトランディングとなるのかもしれませんが、実際にどうなるかはわかりません。
 天気は全体に雨天、曇天域が多く、これから次第に晴れてきます。
 大気中の水蒸気や水滴はこれから減って行く方向なので、以前に何度か記事にしていますが、地震トリガーに関する宇宙からの影響はこの間はより大きくなるかも知れないと筆者は考えています。
 ただもしかすると東アジアに地震の偏在がシフトして来るまでのとの時間差が大きければやや穏やかになってくれれば良いが、と言う所でしょうか。
 宇宙天気情報では次のような状況です。
 
引用開始(一部抜粋)

http://swc.nict.go.jp/contents/index.php
8日0時(UT)頃に緩始型地磁気嵐が発生し、現在も継続中です。
太陽面の南半球低緯度の西40度付近に位置しているコロナホールの影響により、今後も地磁気が乱れる可能性があります。
引き続き今後1日間、地磁気活動は活発な状態が予想されます。

引用終了
 
 今回の怪しいビッグな新月では、5月7日当日にM5.3の薩摩半島西方沖地震が発生してしまい、ゴールデンウィーク中の発震やはり避けられなかったのか?と残念ですが、遠く沖合いでの地震なので有感地震として目立つレベルではなく、内陸でのM5.3の地震が発生するよりはゴールデンウィーク中の観光への影響は相対的には軽微だったと思います。