ビールとコロッケで乾杯!浮遊ではなく富裕感覚で食べませう。
並んでるコロッケ屋さんには、
並んでみたくなります。
神戸大丸のはすむかいの肉屋さんのコロッケ。
阪急西口のエレヴェータで上がった右側。
喰うヨロコビを知らないけど、
「食べたい」をやってみて、
少しは開眼したらしく、
あっちこっちのものを買ってみたい。
武内 ヒロク二
漫画家の東海林さだおさんは、大のビール党。あらゆる食べ物はビールに合うかどうか、その一点で判断するのだそう。コロッケはビールとの相性抜群、夕方、コロッケだなって気になると、散歩がてらお肉屋さんまで出かけて買ってくると言います。お肉屋さんのコロッケがおいしいのはラードの力で、余韻があると。肉屋さんでラードの湯の中でキツネ色に揚げられていくのを見ているだけで幸せになってくると語ります。
ヒロク二さんは、コロッケの絵を何枚も描いた。描いている内に何を描いてるのか分からなくなるほど描いた。お皿にのせてキャベツの千切りをあしらったのや、ウスターソース、中濃ソース、ケチャップを描き別けたり、試行錯誤をしたが、なかなか出来上がらなかった。描きあがる度に見せてくれるのだが、途中から、前のも、後のも大差がなくなって同じもののように見えるので、「一休みしたら?」と声を掛けた。アトリエに行くとヒロク二さんの発するエネルギーの残り香があって、爽やかとはかけ離れた空気が・・・。「画材を変えて、パステルで描いてみては?」と提案した。わたしは、だんだん「シゴキ」をしているような気分。とにかく、次から次へと描いてもらった。沢山描いたので、選んで2枚の原画を送った。そして、軽い仕上がりの絵の方が選ばれた。主婦のわたしには、コロッケが茸のエリンギの頭に見えてしょうがない。エリンギという方が説得性があると思いません?